ハンガリーGP

  • 冒頭でダウンタウン浜ちゃんがスーパーアグリを激励。スターティンググリッドもレポートし、琢磨のマシン前からMSのグリッドまで歩く。途中ブリアトーレとすれ違うも気づかず、バーニー・エクレストンを発見して「F1を仕切ってる人です」と聞いてビビり、「声かけてみたらどうですか?」と水を向けられても「いや、いいです」と後ろを向いてバーニーが去っていくのを待った。浜ちゃんのツッコミは事前に楽屋に挨拶に行くなど根回しあってのもの*1なのでこれは仕方ないことだが(笑)
  • フリー走行アロンソが黄旗無視、MSが赤旗無視で共に予選タイムに2秒加算のペナルティを受けタイトルを争う2人が15、12番グリッドからのレース。スタートではPPのライコネンと4番手のデ・ラ・ロサが2番手のマッサを圧倒し、更に先頭集団の争いの間隙をついたバリチェロが2番手に浮上。MSとアロンソは異常なまでに順位を上げ気づけば4、5番手に。
  • しかしMSの快進撃もここまで。抜けないハンガロリンクアロンソがアウトからMSをパスするほど、ミシュランブリヂストンの性能差が明らかだった。ハンガリーGP21年目にして初のウェットレースだというから両タイヤ陣営共に雨を想定していなかったのだろうが、如何せんブリヂストンが悪すぎた。雨には強いはずなのに。
  • とはいえ只では転ばなかったブリヂストン。完全にウェットのコンディションではミシュランにまるで歯が立たなかったものの、やや路面が乾いてくると雨に強いブリヂストンの本領発揮でミシュランを圧倒。そして溝がなくなるとスリックタイヤとして機能する(笑)など魔法の靴ぶりを見せ付けた。雨と共にハンガリーGPを盛り上げた立役者と言える。
  • レースはアロンソが飛ばしまくって独走、ライコネンがどうにか喰らいついていく展開。MSはフィジケラオーバーテイクの際にフロントウイングだけを吹き飛ばす職人芸(笑)によってピットインを余儀なくされ*2更にアロンソに周回遅れにされた。ライコネンは周回遅れのリウッツィに追突してSC導入のきっかけを作り、その間にバトンとMSがポジションを上げる。その後アロンソリアタイヤのホイールナットが締まっていなかったというトラブルでクラッシュしバトンがトップになる。
  • MSは乾きかけ路面でプッシュしまくり2番手まで浮上。各車がドライタイヤに交換する中もそのままコース上にとどまる。ピット作業時間とポイントを天秤にかけてポイントが勝ったようだ。私はアロンソがリタイアしたんだから無理に8ポイントを狙わなくてもいい、そして3位以下は1ポイントずつしか違わないのだから4位、5位でもまあいいかなと思いながらテレビを観ていたのだが、デ・ラ・ロサに抜かれ更にハイドフェルドにも抜かれてからマシンの挙動がおかしくなった。そのままピットに収まりリタイア。9位完走扱いだったがクビサの失格により8位1ポイント獲得と辛うじてアロンソとの差を10ポイントに詰めることが出来た。しかし一気に差を詰める大きなチャンスだっただけに勿体無いの一言に尽きるレース。
  • 私は別に君が代が好きでも嫌いでもないが、F1の表彰式で聴く君が代は感慨深いものがあった。運が良かったと言えばそれまでだが、アロンソ、MS、ライコネンといったトップドライバーが自身やチームのミスによって消えていったレースで、最後までミスなく仕事をしたバトンとホンダの勝利。例えほとんどテレビに映っていなくても(笑)とはいえホンダはバトンに優勝させてもらった感が強いかもしれない。3強が万全の状態で優勝た時こそホンダが手放しで喜べるんじゃないかな。

*1:今のところカールスモーキー石井以外には成功してる

*2:見せ場を作ったフィジコはその後地上波ではいつの間にかいなくなってたが…