アメリカGP

  • ミシュランがボイコットしなくても完走9台(笑)
  • 予選からフェラーリがぶっちぎりで速かったらしい。ブリヂストンのおかげ、というかミシュランが慎重すぎたといった感じか。昨年と同じことになったらアメリカ市場及びモータースポーツ界において終わってしまうことを思えばしかたないが、ルノーにとっては痛手となった。
  • PPはMS。だがスタートはイマイチで2番手のマッサが1コーナーで先頭に立った。MSは5番手から上がってきたアロンソを抑えるのに必死。これを見て「マッサじゃアロンソを抑えられないだろうから敢えてMSが2番手に下がったのでは?」と勘繰ってしまったが、そんなことをする必要もない程フェラーリは圧倒的な速さだった。
  • フェラーリが純粋に“レース”をしていたなら、マッサが初優勝を飾っていたかもしれない。だが2002年オーストリアGPの例を出すまでもなく、石橋を叩いても渡らない(どころか昨年からルノーにリードされっぱなしの)フェラーリがそんなことをするはずもなく、またチャンピオンシップの状況からしてもMSを優先するのは当然の話。ただ今回のマッサの走りはチームの誰もが認めるものだった。だからこそMSはパルクフェルメでマッサをお姫様抱っこ(笑)で称えたのだろう。
  • ということでフェラーリはMS、マッサの順で1回目のピットイン。両者のピット作業タイムは互角でマッサとMSの間にはそこそこのギャップがあった。更に言うとマッサのピットインのタイミングでMSは周回遅れに引っかかっていた。でもMSが“自然な”形でマッサの前に出た。チームオーダーが公には否定されている現在、ある意味神業といえるかもしれない(笑)
  • 1周目1コーナーで大クラッシュ。SCが導入され8台が消える。きっかけをつくったのはモントーヤのようで、よりによってライコネンに追突。ペナルティ云々はともかく来期マクラーレン残留の線は完全に消えたかな。
  • リスタート後、琢磨がモンテイロ接触し両者リタイア。BARに乗っていた昨年までによく見られた「レースが出来る状況では引かない・譲らない」琢磨が出てしまった。モンテイロオンボードを見る限りでは琢磨のことが全く見えていなかったというか全く注意を払っていなかったようで、おそらく琢磨はモンテイロを非難するだろう。だが相手あってこそのレース。誰もが自分と同じことができる、自分が予想したとおりに動くと考えるのはいい加減控えた方がいいと思うのだが…それができないのが琢磨の欠点であると同時に速さの秘訣でもあるのだから如何ともし難い。確実なのは、地上波のゲストに来ていたスーパーアグリの秋田さんが言っていた様に、完走9台のレースだっただけにもったいないことをした、ということ。
  • アロンソはとにかく遅く、途中フィジケラに抜かれてしまった。更にワンストップ作戦のトヨタ2台にも前に出られてしまう始末。終盤RSがリタイアしてくれたおかげで5位に入ったが、MSに6ポイントも詰められてしまった。とはいえ残り8レースをMSが勝利しても、アロンソが2位に入り続ければ3ポイント差で2年連続のタイトルが決まる。信頼性にさえ気をつければ依然としてルノーが有利。
  • フィジケラアロンソを追い立てる&オーバーテイクするのを見て「来年は移籍するアロンソと残留するフィジケラ。チーム内での扱いが…」云々とおバカなことをのたまわっているアナウンサーがいたけど、ルノーに限ってそんなことはありえないだろう。それよりは日産の業績不振を受けてカルロス・ゴーンが予算を削る→開発が滞りフェラーリに追い抜かれる可能性のほうが高い(笑)