中国GP

  • 昨年のようにいろいろとやらかすのではないかと期待心配していたが平穏無事に終わった中国GP*1
  • どうやら昨日の予選からブリヂストン勢が苦戦していたようで、完全なウェットコンディションでは全然駄目だったらしい。しかしやや乾きかけ路面では相変わらずミシュランを圧倒するパフォーマンスをみせた。来年はどのチームもブリヂストンを履くのでこういった楽しみも今年限り。まあインテルラゴスで雨が降ったらコース上に川ができてしまうので(笑)台風が来ない程度の鈴鹿が丁度いいかな。
  • ブリヂストン勢最高とはいえ6番グリッドでスタートしたMSはダメージを最小限に抑えたいとスタート前から語っていた。なんとか2位でフィニッシュしてアロンソと4p差で得意の鈴鹿に挑めれば…と思っていたら優勝して同点で残り2戦を迎えたのだから、MSとフェラーリは笑いが止まらなかっただろう。
  • アロンソは2番手スタートのフィジケラを壁にして序盤圧倒的リードを築き上げたものの、1度目のピットストップ後のタイヤが全く合わず逆に追い立てられてしまう始末。その際アロンソに並びかけて一瞬抜いたかに見えたフィジケラが再びアロンソの後ろにつくなど微妙な動きを見せた。そして2度目のピットストップで右リアタイヤの作業がもたついて10秒以上のロス。思えばハンガリーGPでトラブルがあったのも右リアタイヤだった。これが致命傷となりアロンソは終盤猛追するも及ばず2位。検量所でMSと擦れ違う際に握手はした*2ものの表彰台で笑顔はなかった。
  • アロンソの2位はチームのタイヤ選択&ピットクルーのミスという不運なものだったが、フィジケラがきっちり仕事をしていれば挽回できていたかもしれない。2度目のピットストップ後フィジケラはMSの前で復帰したが、1コーナーでちょっとだけ膨らんでしまいその隙をMSに突かれて交わされてしまった。フィジケラも悪いドライバーではないがMS、アロンソライコネンの3人にはやはり及ばない。来年ルノーが今年と同等の車を作れたとしても、ドライバーの力でフェラーリマクラーレンに大差をつけられている。フィジコに伸び白はないのでコバライネンの成長力に期待するしかないか。
  • この時期にフィジケラアロンソよりポイントを稼いでも全く意味がないので、フィジケラの微妙な動きは当然といえば当然の行為。なので今後フェラーリが同じことをしてもルノーには黙っていてもらいたい。マスダンパーの禁止や予選でマッサをブロックしてペナルティといった理不尽なことならむしろ批判すべきだが。
  • 表彰式が終わってシャンパンファイトが始まるもはしゃいでいるのはフェラーリの二人だけで、ルノーの二人は早々に切り上げて帰りたそうだった。いつもならMSが真っ先にシャンパンのボトルを下に落とすところだが今回はアロンソが先に落とした。でもスタッフが受け取り損ねてビンは粉々に。それを尻目にMSがボトルを落としフェラーリのスタッフは見事キャッチ。「表彰台から落ちてくるシャンパンボトルを受け取る技術」においてフェラーリの右に出るものはいないと思われる(笑)その後ルノーのスタッフがシャンパンをラッパ飲みしている姿が映し出されていたので、フィジケラのボトルは見事受け取れたようだ。ちなみにライコネンの場合は自分で全部飲み干してしまうのでは?と想像してしまうのは私だけだろうか(笑)
  • なぜライコネンが移籍を決断したかを再確認することとなったマクラーレンアロンソも不安になってるんじゃないかな。
  • 佐藤琢磨が14位、山本左近が17位とダブル完走を果たしたスーパーアグリ。しかし青旗無視で琢磨がレースから除外という結果に。過去の日記でも書いている*3が、普通のドライバーなら「ポイントを確実に獲るため無理はしない」「青旗が振られているので速い車を前に行かせなければ」「ここで仕掛けるのは危険」と考えるような状況であっても、佐藤琢磨というドライバーは近くにライバルがいると理知的な思考が飛んでライバルとのバトル以外考えられなくなってしまう。今まではスーパーアグリが遅すぎたため琢磨のそういう面は目立たなかったものの、今後スーパーアグリが速くなればなるほど今回のような出来事は増えるだろう。

*1:あくまで運営上の話

*2:今宮氏曰く「この二人久々に握手したなー」

*3:http://d.hatena.ne.jp/skoba/20040531