ドイツGP

  • ブラウンがレッドブルより10kg以上軽かった。どういう作戦をとるのか。ただ、スタート前の川井ちゃんのレポートでは、重いマシンが燃料を燃やす作業をしていたらしい。3ストップの可能性もあるんだとか。
  • スタートでマクラーレンフェラーリの4台が驚異的に順位を上げた*1KERS搭載車がオーバーテイク阻止以外でここまで存在感を示したのは今季初。ハミルトンは久々の快挙に血が騒いだ(笑)のか1コーナーを曲がりきれずはみ出し、戻ったところをフェラーリだかベッテルだかに追突されてパンク。*2ハミルトン自滅のおかげでバリチェロは労せずしてトップに立った。ウェーバーコバライネン、バトン、マッサ、ベッテルライコネンスーティルと続く。コバライネンが渋滞を引き起こす展開に。
  • フィジケラハイドフェルドオーバーテイクBMWがフォースインディアに抜かれるのか。
  • スタートでウェーバーバリチェロに幅寄せし接触したことが審議対象に。ウェーバーはドライブスルーペナルティとなった。散々批判したMSばりの幅寄せをMSが見守る前で披露し初優勝をふいにしたのが何とも皮肉。
  • 最初にバトン、続いてバリチェロ、ドライブスルーのウェーバーがピットイン。ブラウンは3ストップを選択か。ウェーバーコバライネンという壁のおかげで1位で復帰。
  • 一貴はグロックをあっさりパスするもコバライネンは抜けない。バリチェロは3ストップなのにマッサを抜けない。ここまで天候よりもKERSがレースを左右している。
  • イエローフラッグが出てからブルデーがスローダウン。FIAの次期会長候補が闊歩する姿が映る。ブルデーはピットインしリタイア。同じタイミングでウェーバーが最初のピットイン。ハミルトンは無線でエンジン温存を打診するなどやる気なしモード。
  • マッサがピットインしてから無線で「この9周が全てだぞ」とバリチェロに檄が飛ぶ。でも解説陣は無理だろと冷め切っていた。
  • スタートからハードタイヤで27周まで2番手と粘ってきたスーティル。ピットアウト時にフェラーリ2台の間に入ろうとしたが、1コーナーでライコネン接触。今季のスーティルは見せ場があるものの結果につながらない。この接触はレース後の審議となった。相手にほとんどダメージを与えなかったウェーバーがドライブスルーなので、ライコネンは決勝タイムに加算もしくは次戦グリッド降格のいずれ(或いは両方)か*3
  • バリチェロの2回目のピットストップが11秒かかった。3ストップなら6秒台のはず。無線でバリチェロが「2ストップに切り替えるの?」と尋ねるが、「給油機に問題があった」との返答。何らかのトラブルを抱えるか、バトンより速いときは前にレッドブルがいるというのが今季のバリチェロ。1つでも厄介なのに2つ同時に発生してはお手上げ。
  • 昨日までとは打って変わって気温が上がったこともあり、中盤はハードタイヤが良かった。終盤は気温が下がってきたこともありソフトタイヤが良かった。しかし中盤ソフト、終盤ハードとタイヤ選択が裏目に出てしまったブラウン。最後のピットストップでさすがにソフトにするだろうと解説陣は予想していたが、バリチェロはハードを履いた。1周後にピットインしたバトンはソフトを履き、ピットストップでバリチェロを抜いた。レース後にバリチェロがまた物申しそうな予感*4
  • ウェーバーが初優勝。無線では優勝時のベッテルを上回るはしゃぎよう。最後は泣いてた。いつの間にかベッテルが2位、中盤バリチェロを抑えて散々苦しめたマッサが大健闘の3位。表彰式の控え室にいた3人全員が穏やかな表情。しかしまあドライバーにイギリス人もドイツ人も沢山いるのに、母国では優勝できないね。
  • 既に今年の開発を止めたというフェラーリマクラーレンだが、この3週間で随分アップデートしてきたようだ。ここ2戦でレッドブルに凌駕されたブラウンはここからが正念場。開幕当初の「圧倒的に速いチーム」から「速いチームの一つ」に成り下がった今、ピット作業のロスや作戦ミスは許されない状況。2005年のルノーあたりを手本とすべきだろう。

*1:ハミルトンは1コーナーまでの間でKERSの2/3を使い切った

*2:1コーナーへの進入前にウェーバーが追突したらしい

*3:結局お咎めなし

*4:バリチェロを実験台にしてバトンにベストな選択をさせた、と悪く捉えることもできる