スペインGP

  • 今回も1コーナーが全て。飛び込みでやや前に出ていたアロンソだがマッサがラインを譲らず、接触で大きなダメージを受ける前に自らグラベルへ。アロンソはマッサを軽くみていたんじゃないかな。少なくともライコネンほど重くは見ていなかっただろう。その結果4番手まで落ちライコネンがリタイアしたおかげで辛うじて表彰台に上れたものの、母国でこの結果は落胆しているだろう。ただその後のレース展開から考えると、アロンソがマッサの前に出れる可能性はスタートだけだったのかもしれない。そういう意味では後悔はないかもしれないし、今後のマッサとの戦い方も変わってくるだろう。
  • 1コーナーでのアロンソとの争いといい、その後の独走する展開といい、何かあるごとにMSに電話している成果が現れているのだろうか、と思ってしまうマッサの走り。まあ電話したくらいで真似できるものでもない*1けど(苦笑)1年間一番近い位置からMSを見続けたことはマッサの糧となっているようだ。6年見続けた同じブラジル人のバリチェロが何も獲るものなく去っていったのはやはり性格の違いというべきか。しかしまあ昨日CSで川井氏も言っていたが、頻繁にMSに報告しまくるっていうのもドライバーとしてどうなのかとは思う。別に仲悪くなる必要もないけどべったりしすぎってのもねえ。
  • ライコネンは前2人の争いの隙にハミルトンに交わされ3番手走行中にスローダウンしてリタイア。ポイントランキングでも少し出遅れた。とはいえそんなことを気にするドライバーではないので心配ないだろう。フェラーリ的にはライコネンとマッサのポジションが逆でなくてよかったのではないだろうか。
  • 気がついたらハミルトンが2位でポイントリーダーになってた。いまさら驚くようなことは何もないしいつ優勝してもおかしくない。
  • 琢磨は1周目にフィジケラとバトルして失速、そのあおりを受けてRSとブルツ接触。その後は大過なくレースを過ごすも、ルノーが3ストップ作戦に切り替えたことでフィジケラの3回目のストップ後琢磨が前に出て8位入賞。フィニッシュラインを通過する際ウォールに寄ってからマシンを振り喜びを表した琢磨。スーパーアグリとして初めてのポイント獲得であり、ホンダエンジンとしても今年初ポイント。本家ホンダとしては複雑な心境だろう。個人的には琢磨のせいで接触したといえなくもないRSとブルツや色々もめてるコリン・コレスあたりがこのあとどんなコメントをするか興味がある。
  • 速さもなく同士討ちまでやらかしてまるでいいところがなかった上スーパーアグリにポイントで負けてしまったホンダ。どうしましょ。
  • ピットインのタイミングの妙で一瞬ラップリーダーになったハイドフェルド。だが直後のピットインで右フロントタイヤの装着に手間取り、更にホイールナットが転がり落ちるハプニング。トヨタのクルーがそれを足で止めて拾い上げ掲げて見せるもハイドフェルドは走り去ってしまった。そして左コーナーの度に大減速してなんとかタイヤが外れないように1周走り再びピットイン。この時点でハイドフェルドのレースは終わり結局ギアボックストラブルでリタイア。ピットに戻ったハイドフェルドはエンジニアと激しくやり取りしていた。クビサが4位入賞してBMWチームとしては4戦連続4位入賞を果たした。
  • 予選でも決勝でも明暗を分けたレッドブルの2人。クルサードは5位入賞で得意のモナコに向けて調子を上げつつある?

*1:そういや給油時にマッサのマシンから燃料が漏れて炎上してたが2003年オーストリアGPのMSもそんな場面があった