K談社

 福岡市で2003年6月に起きた松本真二郎さん一家4人殺害事件で、松本さんの妻の兄、梅津知敏(ちとし)さん(49)が、写真週刊誌「フライデー」の記事で「犯人という印象を植え付けられた」として、講談社などに損害賠償などを求めた訴訟の判決が27日、東京地裁であった。

 長秀之裁判長は、「極めて不十分な取材で、安易に記事を作成して犯人という印象を与えており、重い過失がある」と述べ、880万円の賠償と、判決の結論の広告を同誌に掲載するよう命じた。

 問題となったのは、同誌03年10月10日号の「福岡一家惨殺事件“殺人チャート”と“黒幕の名前”」と題する記事。警察が作成したと称する犯行グループの人間関係図を載せ、梅津さんらを匿名で挙げた上、「司直の手が迫っている」などと報じた。

 判決は、フライデー側が、この図を警察の外部から入手したのに、警察への取材を行っていないことなどを挙げ、「裏付け調査が不十分」と指摘。「原告が受けた苦しみや憤りは筆舌に尽くせない」と述べた。

 この事件では、中国人元留学生3人が日本と中国で起訴され、うち一人は中国で死刑が執行されている。

 講談社広報室の話「捜査状況を客観的に報じた記事の正当性を否定する判決で、承服できない」

 “記事の正統性”って言ってるけど間違ってたわけだからね。
 冤罪事件で最も悪いのは間違える捜査当局だが、事件を報じるマスコミの責任も同じくらい重い。松本サリン事件などから何も学んでいない日本最王手の出版者様…