ファインモーション引退

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ファインモーション、現役引退

 30日、21日のマイルCS(G1)で9着に敗れたファインモーション(牝5、栗東伊藤雄二厩舎)が、正式に現役を引退することになった。近日中に放牧に出され、年明けには種付けのため渡米する予定。初年度はフサイチペガサス Fusaichi Pegasus(父Mr.Prospectorケンタッキーダービー-米G1)が種付け候補に上がっている。

 ファインモーションは、父デインヒル、母Cocotte(その父Troy)という血統。半兄が96年BCターフ(米G1)、97年ジャパンC(G1)を制したピルサドスキー(牡12、父Polish Precedent)、従弟が現3勝のヒューマ(牡4、栗東山内研二厩舎、父Polish Precedent)。さらに全妹には、今年5月の英オークストライアル(準重賞・芝11f)を圧勝したバラカ Baraka(牝3、愛国・A.オブライエン厩舎)がいる。

 01年12月のデビュー戦(阪神・芝2000m)を4馬身差の圧勝で飾る。その後は休養入りしたが、翌年8月に復帰すると500万(函館)、1000万(札幌)を連勝し、ローズS(G2)で重賞初制覇。さらに無敗のまま秋華賞エリザベス女王杯(共にG1)を制した。有馬記念(G1)は1番人気で5着に敗れたものの、02年最優秀3歳牝馬に輝いた。その後は03年阪神牝馬S、今年の札幌記念(G2)を勝つも、G1では03年マイルCS・2着が最高着順と、古馬になってからのG1制覇はならなかった。通算成績15戦8勝(G1・2勝)。

 昨年同様阪神牝馬特別くらい使うかと思ったけど、まあ予想されたことではある。あの能力が受け継がれれば、繁殖牝馬としてエアグルーヴ級の活躍が期待されるだけにやむなし。