ブラジルGP

1 3 モントーヤ ウィリアムズ・BMW M 1h28'01"451 208.517 Km/h
2 6 ライコネン マクラーレンメルセデス M + 0'01"022 208.477 Km/h
3 2 バリチェロ フェラーリ B + 0'24"099 207.570 Km/h
4 8 アロンソ ルノー M + 0'48"908 206.604 Km/h
5 4 ラルフ・シューマッハ ウィリアムズ・BMW M + 0'49"740 206.572 Km/h
6 10 佐藤琢磨 BAR・ホンダ M + 0'50"248 206.552 Km/h
7 1 ミハエル・シューマッハ フェラーリ B + 0'50"626 206.537 Km/h
8 12 マッサ ザウバーペトロナス B + 1'02"310 206.086 Km/h
9 11 フィジケラ ザウバーペトロナス B + 1'03"842 206.027 Km/h
10 7 ビルヌーブ ルノー M 1 lap  
11 5 クルサード マクラーレンメルセデス M 1 lap  
12 16 トゥルーリ トヨタ M 1 lap  
13 17 ゾンタ トヨタ M 1 lap  
14 15 クリエン ジャガー M 2 lap  
15 19 グロック ジョーダン・フォード B 2 lap  
16 21 バウムガルトナー ミナルディコスワース B 4 lap  
17 20 ブルーニ ミナルディコスワース B 4 lap  
18 14 ウェバー ジャガー M 48 lap  
19 18 ハイドフェルド ジョーダン・フォード B 56 lap  
20 9 バトン BAR・ホンダ M 68 lap  

 MSがフリー走行でクラッシュした時点で私の興味はかなりそがれてしまった。MSは結局予選8番手ながら10グリッド降格で18番手スタート。それでもポイント圏内にもってくるあたりはさすが。
 2番手から好スタートしたモントーヤが今季初勝利、ライコネンが2位。来期のチームメイト同士が火花を散らす展開は見ごたえがあった。ただ少しやりすぎてしまい(ピットでのサイドバイサイド。割り込みどころじゃない・・・)ライコネンに1万ドルの罰金。
 PPのバリチェロはやはり母国では勝てない。それでも10年ぶりの表彰台に笑顔だった。予選4番手、決勝でも8位と健闘したマッサ、13位完走のゾンタとブラジル人ドライバーが活躍し、観客はさぞ盛り上がったのではなかろうか。
 ルノーは2ストップのアロンソが4位に来るのがやっと。前半戦が好調だっただけに終盤戦の失速が惜しまれる。前半戦散々だったウィリアムズが立て直してきたのと比べると、チーム力としてはウィリアムズの方が上か。まあチーム力が上でも、マシンデザインの失敗という致命的ミスを犯しているんだけれども・・・
 マクラーレンは前半戦の信頼性不足が響いた。中盤戦は「チャンピオンじゃなければ2位も5位も同じ」と投げやりなコメントをしていたが、競争力を発揮し始めると勝ちを意識するなど現金な面も。来期のドライバーは二人とも速さはあるので、まずは壊れない車づくりから。
 しばらくエンジントラブルが鳴りを潜めていたBARも最終戦バトンのマシンにトラブル。実にシーズンの半分近くのレースで、どちらかのマシンにトラブルが出ている。チーム力の向上と共に来期の課題だろう。
 琢磨は速かったもののアロンソ渋滞にはまり、最後にラルフに交わされてしまった。もったいない・・・解説の森脇さんによると、予選重視でダウンフォースを増やしたBARのセッティングに対し、インフィールド区間を捨ててストレートで伸びるようにダウンフォースを減らしたルノーのセッティングの違いから、かなり接近していてもなかなか抜けなかったのだとか。
 今回は最も速いマクラーレンになれなかったクルサード。再来年頑張れ。
 5年間の活動の締めくくりのレースをチームメイト同士の接触で台無しにしてしまったジャガー。結局前身である、プライベーターのスチュワート以上の成績を残すことなく姿を消す。発足当初は「船頭多くして船山に登」り、かつてのワールドチャンピオンを監督に迎え、トップチームのテストドライバーや下位チームの有望新人を引き抜いてテコ入れするも不発・・・車メーカーの悪い部分が凝縮されたような活動内容だった。トヨタがその轍を踏まないように祈ろう。