中国GP

1 2 バリチェロ フェラーリ B 1:29'12"420 205.313 Km/h
2 9 バトン BAR・ホンダ M + 0'01"035 205.273 Km/h
3 6 ライコネン マクラーレンメルセデス M + 0'01"469 205.257 Km/h
4 8 アロンソ ルノー M + 0'32"510 204.074 Km/h
5 3 モントーヤ ウィリアムズ・BMW M + 0'45"193 203.594 Km/h
6 10 佐藤琢磨 BAR・ホンダ M + 0'54"791 203.233 Km/h
7 11 フィジケラ ザウバーペトロナス B + 1'05"464 202.832 Km/h
8 12 マッサ ザウバーペトロナス B + 1'20"080 202.287 Km/h
9 5 クルサード マクラーレンメルセデス M + 1'20"619 202.266 Km/h
10 14 ウェバー ジャガー M 1 lap  
11 7 ビルヌーブ ルノー M 1 lap  
12 1 ミハエル・シューマッハ フェラーリ B 1 lap  
13 18 ハイドフェルド ジョーダン・フォード B 1 lap  
14 17 パニス トヨタ M 1 lap  
15 19 グロック ジョーダン・フォード B 1 lap  
16 21 バウムガルトナー ミナルディコスワース B 3 lap  
17 20 ブルーニ ミナルディコスワース B 18 lap  
18 4 ラルフ・シューマッハ ウィリアムズ・BMW M 19 lap  
19 16 ゾンタ トヨタ M 21 lap  
20 15 クリエン ジャガー M 45 lap

 バリチェロがすばらしいレースをしてイタリアGPに続き連続優勝。完璧なレース運びだったが、それを褒めるのに「まるでいつものミハエルのよう」というのはバリチェロ的にどうなんだろう?
 みていて一番面白かったのはミハエルのレースだった。最後方から追い上げ、クリエン接触(その後リタイア)しながらも強引に抜き、何もないところでスピンし、タイヤがパンク。締めは因縁の相手ヴィルヌーヴを抜いた(というよりヴィルヌーヴが引いたように見えた)直後にピットイン。彼が走りきったのに12位というのは珍しい。
 久々に復帰したもう一人のシューマッハも、これまたこの兄弟と因縁深いクルサード接触、ラルフはマシンを降りクルサードはその後パンク、大きく順位を下げてしまった。ラルフはよほど怒っていたようで、なんとマクラーレンのガレージ前に車を停めた。ラルフのマシンは走行可能だったようだが、「大きくタイムロスしていた」ため再び乗り込もうとはしなかった。このことでウィリアムズはラルフの更迭を考えているのだとか・・・「何が起きるかわからない」からレースを続けた兄とは対照的。
 ライコネンは中盤まで2番手。しかし「勝ちにいくために賭けをした」結果3位でレースを終える。しかし全然後悔していないのだとか。クルサードも積極的にいった結果ラルフと接触しポイントを逃した。彼の場合は来期のシート獲得のためそうせざるを得ない部分はあるが・・・ライコネンの3位入賞で4位のウィリアムズとは6ポイント差となったマクラーレン。大事にいけば更に差を詰めることができたろうが、以前ロン・デニスがいっていたようにコンストラクターズ1位以外は本当に興味がないようだ。
 マクラーレンとは反対に、コンストラクターズ2位という明確な目標に邁進するBAR。バトンはアロンソ、琢磨はヴィルヌーヴよりも上でフィニッシュしてルノーとの差を広げた。日本GPが楽しみだ。相変わらず琢磨はグリッドが前のときより後ろのときの方がスタートがいい。
 ここにきてルノーは失速気味。得意のロケットスタートがあっても表彰台には届かなかった。ヴィルヌーヴの能力を疑うわけではないが、やはり開幕から参戦していたトゥルーリとの信頼関係を損なったのが全てだったような気がする。
 モントーヤ、あなたはもう余計なことは喋らなくていいからドライブに集中しよう。3ヶ月ぶりに復帰したドライバーにチームが気を使っているからへそを曲げるなんて子供か・・・
 完全に中堅チームの中では一歩抜けたザウバージャガートヨタといったメーカーの実に3倍ものポイントを獲得している。その成功の要因は言うまでもなくブリヂストンタイヤとフェラーリからのエンジン供給だろう。ジョーダンとミナルディも車メーカーからサポートを得られればそこそこ戦えるようになると思うのだが・・・
 パニスの予選8番手がハイライトだったトヨタ。しかしパニスはスタート時のトラブルで終わってしまった。1年目10位、2年目8位、3年目も今のところ8位。鈴鹿で立て直すことができるのだろうか?パニスによるとレース中のマシンはなかなかよかったようなので、とにかく信頼性の確保だろう。
 フォード撤退が決まりミハエルにぶつけられポイントにも絡めず散々なジャガー。チーム内で気楽なのは移籍の決まっているウェーバー一人(だと思う)
 ブルーニの左フロントタイヤ脱落を見た鈴木亜久里が「何しにきたんだかわからないね」と評したミナルディ。ネジはちゃんと締めよう。
 ミナルディは酷評されただけましかもしれない。ジョーダンはレース中ほとんど構ってもらえていないのだから・・・