2003年10月28日(火) ウェバー、MSは引退すべきではない
ジャガーマーク・ウェバーは、ジャガーのウェブサイト上で、引退が噂されるミハエル・シューマッハについて次のようにコメントしている。
「彼は決してやめるべきではない。彼は他のドライバーを平凡なドライバーであるがごとくしてしまう存在だからね。それにミスを全くしない。彼は本当のプロフェッショナルだし、そして彼はこのスポーツを続けるべきだと思っている。彼がいなくなる準備をまだこのスポーツは出来ていないんだ。彼が基準だけに、まだやめるには早すぎるよ。」(http://www.f1gpnews.com/ より)

>彼がいなくなる準備をまだこのスポーツはできていないんだ
ウェーバーの意見に同感。
 不幸にして(人によっては幸運というかもしれないけれど)ミハエル・シューマッハは、「偉大な先輩ドライバーから実力でチャンピオンを奪った」経験がないドライバーである、と私は思う。彼がまだ新人の頃のチャンピオンだったマンセル、プロストはチャンピオン獲得後相次いでF1の世界を去り、最も偉大なドライバーは世代交代の前に天に召されてしまった・・・
 シューマッハがどれだけすごい記録をうち立てても、いまいち評価されないのはその辺に原因があるように思う(人間的な欠陥という点ではセナやプロスト、マンセルらも負けず劣らずいい勝負をしている気がするので・・・)

 そして、現在の状況のままシューマッハが引退してしまうと、その後をついだチャンピオンもシューマッハ同様の扱いを受けることになるのでは?

 JPMやライコネン、ラルフ、アロンソ等々将来チャンピオンを獲得する可能性のあるドライバーは何名かいるが、「シューマッハが引退したおかげでチャンピオンになれた」と言われるのではなく、やはりコース上でシューマッハを打ち負かしてチャンピオンを獲得して欲しいと思う。