F1GPニュース

 割と初めの方でクラッシュゲート問題に触れていた。川井ちゃん的には“フェアプレーではないけどあくまでチームプレーの一環*1でスパイゲートと同列に扱うほどでもない。客席との距離が近いサーキットで故意にクラッシュしたという点は厳正に対処しなければならない。”といったスタンスか。
 そもそも、昨年のブラジルGP終了時に、ピケ父がチャーリー・ホワイティングにクラッシュゲートの件について話していたというのが驚きではある。不正があったという結論に至ろうとしているこの問題を、ピケジュニアに提訴されるまでFIAは調べようともしていなかったのだから。ピケジュニアの将来に影響するのを憂えて調査を控えたといえば聞こえはいいが、公正さを旨とする組織が個人の利益に左右されるなどあり得ない。
 全容を把握していたのはパット・シモンズだけで、ピケやアロンソのエンジニアは何も知らされていなかったらしい。ブリアトーレは裏事情を理解できていなかったので、当初ピケ親子に訴訟を起こすと息巻いたが、結局は自発的に辞任した。ルノー首脳とピケジュニアのいずれがクラッシュを提案したのかはまだハッキリしないが、当時の両者が如何に追いつめられていたのかは想像に難くない。

*1:2002年オーストリアGP以前ならともかく、チームオーダーが禁止されている今のF1でその考え方はどうかと思うが