- スタートでバリチェロがエンジンストール。それが波乱の予兆だったのか、各マシンいたるところで接触。バトン、ハミルトン、グロージャン、アルグエルスアリがクラッシュしてリタイア、SC導入となる。レッドブル勢はポイント獲った分だけ差を詰められる好機。接触しながらもライコネンは2番手に上げた。
- リスタートのオールージュでライコネンがフィジケラをパスした。マシン性能差とKERSが遺憾なく発揮された。一方、バドエルはバリチェロに交わされた。道具が同じでも使う人間によってこうも違うものか。
- フロントロースタートだったはずのトゥルーリがいつの間にやら最後方*1。エンジニアからバドエルを抜くように指示されると「ジョークだろ、ストレートでムチャクチャ速いんだけど」と返答。予選だけ速いトヨタってか。
- 軽かったフィジケラがライコネンと同時にピットイン。SCのおかげで随分引っ張れた。
- レッドブルの不用意なリリースによって、ピットレーンでウェーバーがハイドフェルドを妨害*2。その後ウェーバーはハイドフェルドを前に行かせたが、結局ドライブスルーペナルティを受ける。ブラウンが消えたときにこのポカは痛い。
- スーティルがロズベルグをパスした。フィジケラもペースが落ちない。フォースインディアのマシン特性がスパに合っているということか。ってことは次のモンツァでも速いのか。
- トゥルーリの給油バルブが抜けず手間取っている映像が流れ、しばらくしてガレージに収められた。1周してきたにしては早く、給油口のキャップが開いたままだったのでスタートできなかったのだろうか。
- 1ストップのアロンソが、1度目のピットストップで左フロントのホイールカバー?の脱着に苦戦して30秒くらいタイムロス。オープニングラップで接触した影響らしい*3。ピットアウトしたものの左フロントに問題があったようで再びピットに戻りリタイア。
- ライコネンとフィジケラの2回目のピットストップタイミングも同じ。タイムも同じ7.1秒。トラブルさえなければライコネンの勝ちか。しかしまあフォースインディアは余程高速コースとの相性がいいようだ。
- ベッテルが2回目のピットストップでクビサを交わし3位に浮上。6p獲れれば残り5戦でバトンと19p差。
- 「バトンは追突されて不運だった」という小倉さんに対し「あの位置にいたということがよくない」と手厳しい今宮さん。チャンピオンになるには守りの気持ちが強すぎてはいけないというのが持論の人だから。バトンは2005年のアロンソになれるのか、1999年のアーバインとなるのか。
- 残り3周でバリチェロのマシンから白煙。新品のエンジン(6基目)らしいが、壊れたというよりもオイル漏れらしい。テレメーター上は問題ないので注意しながら走らせてというエンジニアの指示。
- ライコネンが優勝。フィジケラが2位でフォースインディアに初ポイントをもたらした。以下ベッテル、クビサ、ハイドフェルド、コバライネン、バリチェロ、ロズベルグまでが入賞。7位バリチェロのマシンは炎上。
- 川井ちゃん情報では、ライコネンとベッテルはバドミントン仲間で、ベッテルは絶対に勝てないらしい。とはいえ表彰式控え室ではそれほど会話はなく、ライコネンはむしろフィジケラと喋っていたように見えた。
- ポイントランキングはバトン(72p)、バリチェロ(56p)、ベッテル(53p)、ウェーバー(51.5p)、ライコネン(34p)、ロズベルグ(30.5p)、ハミルトン(27p)。バリチェロとベッテルは残り5戦で4pずつ詰めれば逆転できる。ウェーバーは6位もあり得ただけに、ドライブスルーペナルティが痛すぎた。