スペインGP

  • PPのバトンがベッテルよりも軽かったのが驚き。ブラウン余裕なくなってきてるのかな?
  • スタートでバリチェロがトップ、ベッテルはマッサに交わされる。後方でコース外にはみ出してコントロールを失ったまま戻ってきたトゥルーリスーティルがツッコミSC導入。それがきっかけとなって当初3ストップだったバトンは2ストップに切り替えた。バリチェロは予定通り3ストップを敢行。結果、バリチェロは第3ステイントのタイヤがイマイチでタイムが伸びず、2ストップのバトンが勝った。予選の燃料積載量、スタートで出し抜かれたりレース中の作戦変更など、当事者はそうでもないのだろうが観てる側からするとバトンが楽勝したレースだった。サンマリノハンガリーが消えても抜きにくいサーキットはまだまだあるものだ。次のレースはその王者だし。
  • 3ストップに素人考えで疑問を呈してみる。今季最多勝のドライバー、現役最多出走のドライバー、F1最高の戦略家がレース前に選択したのだから、少なくともシミュレーション上は最も速い作戦だったのだろう。3ストップのキモはピットイン1回のロスタイムを相殺してお釣りがでるほど速く走らせることに尽きる。ブラウンのマシンにはそれだけの速さはある。ただ、ピット作業でミスが出来ない、タイヤに外れがあってはならないというリスクがある。ブラウンのピット作業は昨年からあまり進歩しておらずそれほど上手くない。そして(結果論だが)バリチェロの3セット目のソフトタイヤは外れだった。「他よりも多いピット回数で他者を圧倒」ってのは如何にもMS-ロスが好んだ作戦だが、フェラーリではなくブラウンGPであることを自覚したほうがいいのでは。
  • まあブラウンはピットが下手でも速い車がある。“今の”フェラーリにはそれなりの車と全てを台無しにするひどい戦略しかない。表彰台を争っていたマッサとベッテルが同じタイミングでピットイン。ここでベッテルに先行されると3位が水の泡という焦りがあったのか、フェラーリのピットはマッサに十分に給油をせずにリリース。マッサはベッテルの前で戻ったものの、フェラーリは燃料が足りないからセーブしろと無線で指示する醜態を晒す。ガス欠の心配するなんて無給油時代のマンセルじゃないんだから。その指示も徹底されず当初マッサはポジションを守っていたが、しばらく後に無抵抗でベッテルに抜かれ、ファイナルラップではアロンソにアウトから交わされた。フェラーリはピットでの1、2秒を惜しんで2pを失った。マシンは過去4戦に比べ良くなったもののピットは昨年から進歩がないフェラーリ。まだ5戦しかしてないのにどれだけミスしてんだろ?
  • 記者会見で険しい顔のバリチェロクビサに優勝されたときのハイドフェルドの比ではない。数年前によく見た表情だ。