バーレーンGP

  • トヨタ絡みの森脇さんのコメントは話半分くらいに考えておけばいいと思った。この8年、トヨタが予選の好調さを決勝でキープできたのを観たことない。今回もソフト用のセッティングを決めるのに手一杯だった模様。
  • トヨタの2台は予想通り軽かった。3番手のベッテルがブラウンより重かったのはびっくり。ウェーバーの妨害をしたスーティルは3グリッド降格で19番手スタート。
  • スタートでトヨタの2台は巧みなフォーメーションでトップを守り、2番手で最軽量のグロックを先行させトゥルーリが後ろを抑えにかかった。そのまま1-2体制で最初のピットストップを迎える。最初のステイントをソフトで短く、次のステイントをハードで長くという戦略だったがペースが上がらず、他車より1周でコンマ7秒以上遅かった。やむなくピットインを早めてソフトに履き替えたが、結局トゥルーリ3位、グロック7位に終わった。トヨタの見せ場は最初のステイントのみ。
  • ハミルトンはKERSで瞬間的に順位を上げたものの2周目でバトンに抜かれ、そのまま4位でゴール。ここ2年主役だったドライバーとは思えないほど地味。彼のハイライトはスタートからバトンに抜かれるまでだろうか。
  • ベッテルはスタートで遅れるも上位をキープ、2度目のピットアウト時にトゥルーリの前に入ってそのまま2位。川井ちゃんが「レッドブルのパフォーマンスはベッテルありきかもしれない」と言ったのが印象的。7位のアロンソと共にマシンの性能以上の速さを引き出しているドライバーだろう。
  • トヨタが自滅したおかげでバトンは割とすんなり優勝。気温と砂のせいで見た目ほど楽ではなかったらしいが。バリチェロは3ストップを選択して5位。石橋を叩きすぎた感もあるが、バージングループ会長の目の前で下手を打つわけにもいかずリスクを分散したのかな。開幕戦と比べて確実にギャップを縮められていることもあり、今後の開発と予算は不可欠。ブラウンとしてはいろんな意味で貯金が尽きる前に次の手を打たなければならない。
  • 予選での不振に加え1コーナーでのトラブルに巻き込まれいいことが全くなかったBMW。巻き返せるか?
  • 開幕から4戦連続ノーポイントという不名誉な記録を何とか免れたフェラーリ。2度目のピットストップ後コースに戻ったライコネンは、1コーナーでグロックに交わすされたが直線で一気にKERSを使ってあっさり抜き返した。そのままポジションを守って6位。レースでのKERSの有効性と面白みを証明した。予選で活かせれば言うことないのだが。
  • 20台中19台が完走。(完走扱いになるとはいえ)唯一リタイアしたのが一貴。ロズベルグは9位。マシントラブルが原因とはいえチームメイトとの差は広がるばかり。