ハンガリーGP

 マッサが最高のスタートを決め1コーナーで3番手からトップへ浮上。しかし残り3周でエンジンブロー。棚ぼたコバライネンがF1初勝利にして通算100人目のグランプリウィナーとなった。
 個人的にマッサは「ポールトゥウィンはできるが追い上げて勝つことができないドライバー」だと常々思っていた。JPM臭がするとも。しかし、これまで観た中で一番いいレースをしたことで少し見直した。ああいう走りをコンスタントにできるのなら、ワールドチャンピオンになったとしても不思議ではない。ただ、マシン、ドライビングスキルと並んでタイトル獲得の重要な要素である運に見放されている感が無きにしも非ず。運だけではなくさまざまな事柄に味方されていたMSは言うに及ばず、今回の件でポイントリーダーの座を維持できたハミルトンのほうがマッサよりツキがあるだろう。3位になったとはいえ、ツキのなさに加えてやる気まで失いつつあるかに見えるライコネンの連覇は厳しいか。