例の件について

 なんかマクラーレン関係者のコメントを見る限り、悪いのはアロンソではなくハミルトンということになっている。
 テレビ画面を観る限りでは、「アロンソがハミルトンのタイムアタックを妨害するために作業が終わった後もピットに居座り、ハミルトンの最後のタイムアタックが間に合わずアロンソがPPを獲得したことにロン・デニスが激怒してインカムを放り投げた」ように見えた。
 マクラーレン関係者のコメントによると、「アロンソはエンジニアの指示に従っただけでありチームの指示を無視したのはハミルトンの方で、ハミルトンが吐いた暴言にロン・デニスが激怒してインカムを放り投げた」ということらしい。理路整然としていて辻褄は合っている。
 色々邪推してみると、

  1. ヨーロッパGPでマッサと口論するなどあまり宜しくないアロンソの印象をこれ以上悪くしないようとしたチームの配慮。
  2. 例の件で一番得をしたのはハミルトンで割を喰ったのはアロンソ。なのでマクラーレンとしては敢えてハミルトンを批判することでアロンソを精一杯フォローしている。
  3. ていうかそこまでして御機嫌をとらなければならないほどアロンソマクラーレンの関係は悪化している。
  4. それどころかアロンソは移籍を模索中でマクラーレンは引止めのため形振り構っていられない。
  5. 昨年の“モナコでの路駐”の真相を知っているのがMS、トッド、ブラウンの3人しかいないのと同様に、例の件の真相を知っているのはアロンソ、ハミルトン、デニスの3人しかいない。