ヨーロッパGP

  • ハミルトンは出走できるようで何より。
  • なんかスタート後数周で雨が降るという予想が出ている。それを受けてか、アルバースの代役として初出走のヴィンケルホックはピットスタートを選択。スタートではハミルトンが順位を上げた直後に順位を下げたりBMWが同士討ちしたりと色々あったのも束の間、2003年ブラジルGPかと言うほどの豪雨に見舞われた。ライコネンがピットに入り損ねたり、ハミルトンがコースアウトして危うくクラッシュしかけたり、ぶっ飛んでくるマシンをセーフティカーが避けたり、コースアウトしたマシンを処理しようとしていたクレーン車に突っ込みそうになるマシンがあったりと珍しいものがたくさん見れた。などと呑気なことを言っていられるレベルではなく、昨日の予選に引き続いて赤旗中断。そしてハミルトンの連続表彰台記録もここで途切れたかと思っていたら、クレーンによってコースに戻りレースに復帰した。稀代のルーキーは昨年までいたチャンピオンに匹敵するほどの貪欲さを持ち合わせているようだ。そういやそのチャンピオンもマーシャルに押してもらってレースに復帰したことがあったな。クレーンが吊るのはありなのかと思わなくもないが、エンジンさえ止まってなければオッケーということか。
  • そんなこんなで、ピットスタートを選択したヴィンケルホックがラップリーダーでリスタートとなった。今年のルーキーには何かしら面白いエピソードがくっつくようで。
  • ハミルトンは他車より早めにドライタイヤに戻すというギャンブルに出たが実らず、以後も空回りしたままレースを終えた。前半の貯金が活きてどうにかポイントリーダーの座を維持しているが、今後どうなるか興味深い。なにせタイトル争いをしたことのある現役ドライバーはアロンソライコネンしかいないのだから。
  • はっきり言ってヴィンケルホックがラップリーダーとなったところまででおなかいっぱいだったヨーロッパGPなのだが、終盤再び雨が降ったことで更に見せ場ができた。トップを走っていたマッサのペースが上がらず2番手走行のアロンソがすばらしい追い上げを見せ、残り5周でマッサをオーバーテイクした。その際に接触があり、ゴール後アロンソはマシン側面にあるタイヤの跡をカメラにアピール、表彰式直前にはマッサを挑発?して口論していた。記者会見では謝ったほうがいいのかもしれないと殊勝なコメントをしたアロンソだが、マッサの怒りようからすると一体何と言ったのやら。以下妄想。
    • アロンソはマッサに下手糞と言いたかった。ライコネンならぎりぎりで接触することはないだろうし、MSならアロンソだけをリタイアさせてトップを守りきったかもしれない。今のチームメイトほど上手くもなく、かつてのチームメイトほど狡猾にもなれない中途半端なマッサを完全に見下してる。
  • ハミルトンが10番手スタートとコンストラクターで巻き返す好機だったのに、マシントラブルでライコネンがリタイアと自滅するフェラーリ。そりゃあロン・デニスも表彰台で機嫌が良くなるよね。
  • 終盤のトップ争いと共に、3位争いも熱かった。3番手ウェーバーブルツが猛追。ファイナルラップで危ないシーンがあったもののウェーバーが3位を守りきって表彰台に立った。2度目の表彰台を逃したブルツは悔しくないはずはないのに、パルクフェルメでコックピットから出る前のウェーバーに握手を求め健闘を称え合った。控え室で薄ら寒い喧嘩を全世界に中継した二人とは対照的。5位にはクルサードが入り存在感を示した。