マレーシアGP

  • 時間がないので録画したビデオをフォーメーションラップまで観て仕事に行く。まだレースが始まってないのに実況に辟易。
  • スタートではルノーが本領発揮。PPのフィジケラもよかったが7番手スタートのアロンソも3番手に浮上しバトンの後ろにぴったりついた。アロンソの前にいたのがウィリアムズの2台とモントーヤだとやはりぬるいな、といった印象。MSやライコネンだったら簡単に抜かせなかったかもしれない。ついでに言うとウェーバーロズベルグを意識しすぎ。まあ開幕戦の走りをみて意識しないほうが難しいとは思うが、チームメイトを気にするあまり他チームの車に抜かれていては世話がない。
  • オープニングラップでライコネンがリタイア。クリエン接触されて押し出されてしまったようだが、それをみた地上波のアナウンサーは「グラベルに捕まったが復帰できるかどうか」などとのんきなことをのたまわっていた。更に数周後ロズベルグのエンジンも壊れた。残念だったが、あの「ケケの息子ニコ」という鬱陶しいフレーズを聞かなくてすんだのにはホッとした。そういやあのアナウンサーはリタイア前のロズベルグを1度ケケと呼んでいた。事前に準備していたフレーズを使うことにばかり頭がいって肝心の実況がとっちらかってしまうのはどうにかして欲しいものだ。無理だと思うけど。
  • マシン性能とレース戦略、ピットワークの差でホンダに圧勝したルノーが1-2体制を固めてからは上位陣にほとんど動きはなかった。ホンダは速い車をつくることは出来るようだが戦略面はまだまだ。
  • 予選に失敗したマッサが1ストップ作戦で上位を狙うも不発。とはいえMSの前でレースを終えた。僅差だったので昨年のモナコGPのように*1MSが貪欲に5位を狙うのかな?とも思ったがそんな波乱もなかった。そういやMSの前に赤い車がいたのに、珍しく実況アナも片山右京氏もチームオーダー云々という話をしなかった。
  • ライコネンがリタイア後孤軍奮闘して4位入賞もたいした見せ場もなく目立てなかったモントーヤ。すっかりバトンの陰に隠れてしまったバリチェロ。哀れ。
  • 開幕戦で意外な速さをみせたウィリアムズだったが次戦で2台ともエンジンブローコスワースエンジンは速さはあるものの耐久性に難ありか。そしてシーズンが始まって間もないのにチームメイト同士の仲が険悪になりつつある?のも懸念材料。
  • 上位陣で“レース”をする展開があまり見られなかったため、中盤あたりの攻防にスポットが当たることが多かったレース。その注目されたシーンでトゥルーリはMS、そしてヴィルヌーヴにパスされる。奥田会長勇退する前になんとしても優勝を!と意気込むトヨタの一番の見せ場がこれか…
  • ポイント圏内の争いすらなくなってくると更に後方にスポットが当たった。そこでなんと佐藤琢磨リウッツィ、そしてアルバースと“レース”をするシーンが放映された。日本人ファンとしては嬉しい限りだが、そこまで映すものがなかったのか?と思わなくもない(苦笑)ともあれ完走するのが奇跡といわれたマシンで短い時間ながらもバトルできたのはスーパーアグリにとって収穫だろう。
  • フィジケラが亡き友人に捧げるポールトゥウィン、アロンソが2位でルノーが久しぶり*2の1-2フィニッシュを決めた。久しぶり、というのが意外な気もするが、昨年は1-3、2-3という組み合わせが多かったということらしい。個人的にはフェラーリ、特にMSに上位入賞の可能性がないとわかりきっているレースだと気分が盛り上がらず淡々とレースを観てしまうんだな、ということを再確認したレースだった。

*1:それで堪忍袋の緒が切れたバリチェロが移籍しちゃったんだけどね

*2:24年ぶりらしい