33年前

【北京27日時事】1972年2月にニクソン米大統領(当時)が訪中するのを控え、周恩来首相(同)が中心となって警備や儀典などに関する事前準備会議を開いた際、中国外務省の日本担当者らも同席させていたことが分かった。この時点で米国に追随する形で、日本の首相訪中を想定していたことを示すもので、ニクソン大統領の訪中形式を同年9月に実現した田中角栄首相(同)にそのまま適用。その結果、日米両首脳の訪中は万里の長城観光や軍楽隊の演奏方式まで酷似した。ちょうど33年前の日中国交正常化交渉に携わった担当者が、27日までに明らかにした。
 実際の訪中では、夜型の周首相が、朝型の田中角栄首相に合わせるため、訪中約1週間前から「早起き」に転換するなど本番に備えたという。

 むしろ国交正常化する前のほうが良好だったかもしれない現在の日中関係