松山猛「少年Mのイムジン河」

 市立図書館で読む。

  • フォーククルセダース「イムジン河」の訳詞者である松山氏の少年時代から「イムジン河」を初めて聴いたときの衝撃、訳詞をすることになった経緯やその後の騒動について、松山氏本人の視点で書かれていた。
  • この本で「イムジン河」の詞を文字としてはじめて読んだ。南と北に分けられてしまった二つの国に対する思いが切々と語られていた。
  • 詞を読む限りでは放送禁止とされるほど強烈なメッセージがこめられているようには思えなかった。問題視されたのは「誰が祖国を〜」の件だとは思うが…やはり当時の時代背景からすると、過剰に反応してしまう人がいたということだろうか。
  • でも放送禁止歌になったことで逆にこの歌を知らしめてしまったのは、当時圧力をかけた人達にとっては皮肉なことだね。
  • なんかこの本は井筒監督の映画「パッチギ」の原案らしい。