日本シリーズ第1戦

 大方の予想通り中日−川上、西武−石井の先発。投手戦かと思われたが、谷繁がポイントになるといった和田のホームランによって均衡を破られる。5回表2アウトの時には、なんと英智のタイムリーエラー。2-0だが中日の負けが決まったみたいなムードになる。
 そして問題の5回裏。1アウトランナー1塁(リナレス)でバッター谷繁。打球はホームベース右上に当たって止まる。捕手はそれを拾い谷繁にタッチ(してないようにも見えたが・・・)し、それを見た主審はフェアのコールをしてからアウトのポーズをする。その後捕手から2塁へ送球。捕球した遊撃手は主審の「フェア」のコールしか見ていなかったためランナーのリナレスにタッチせずに1塁へ送球。この時点では2アウト2塁なのに、審判はチェンジをコールする。
 直後に落合監督が審判に抗議。微妙な判定とかではなく明らかにミスだったので審判もあっさり納得。3塁側の伊東監督に説明しにいく。ところが伊藤監督は納得しない。ゲッツーでチェンジと一度コールしているにもかかわらず落合監督の抗議で判定が覆ったこと、谷繁がタッチアウトというが、あれはタッチしていなかったように見えた、という2点が納得いかない。更に審判の態度も火に油を注いだようだ。
 審判団はマイクで数度にわたり説明を行ったが、「伊藤監督を説得している」などと口走ってしまい、更に西武側の態度を硬化させたりもした。「捕手が谷繁にタッチしたので2塁ランナーはフォースアウトにならない」と状況を説明したが自分達のミスジャッジには触れない主審。ついに西武フロントまで引っ張り出し「まもなく試合が再開されます」と言うも西武ベンチは動かない。そりゃそうだ。結局、状況および審判たちの不手際を全て説明し、「申し訳ありませんでした」と謝罪の言葉を述べた(顔は全然謝ってなかった)ことでプレー再開。たったそれだけ謝るのに49分もかかった審判団。御粗末。
 その再開した場面で得点にならず正直ほっとした。結局2−0のまま西武の勝ち。