井上康生が一本負け

 3回戦から試合を観た。確かにあまり調子がよくなさそうではあったが得意の内股で一本勝ち。心配は杞憂に終わるのかな、とほっとしたのも束の間、準々決勝では早々に有効を取られる。更に試合中右手を怪我してしまう。相手のオランダの選手は明らかにばてている様子で、かけ逃げっぽい技を連発するものの審判の指導がない。あせって仕掛けるところに相手の返し技でまた有効を取られる。残り17秒で待てがかかり、試合再開後の残り13秒で背負い投げで一本負け。
 コーチによると、試合当日の井上は絶好のコンディションだったらしい。しかし、井上なら勝って当然ということで五輪日本選手団の主将を任され、日本はおろか世界中から注目されるなど目に見えないところで相当な重圧があったようだ。