ネオユニヴァース引退&ミスタートウジン産駒初勝利

http://d.hatena.ne.jp/kaneminobu/20040713

■2冠馬ネオユニヴァースが現役引退

 昨年の皐月賞日本ダービー(共にG1)を制した2冠馬ネオユニヴァース(牡4、栗東瀬戸口勉厩舎)が現役を引退することが18日、同馬を管理する瀬戸口調教師により明らかにされた。9月上旬に登録を抹消する予定。今後は早来・社台スタリオンステーション種牡馬となる。引退式は行わない予定。

 同馬は、5月2日に行われた天皇賞・春(G1)では、2番人気に支持されながらイングランディーレの10着に終わり、宝塚記念(G1)での巻き返しを図り調整されていたが、右前浅屈腱炎と右前球節亀裂骨折が判明。復帰を目指して休養していた。

 ネオユニヴァースは父サンデーサイレンス、母ポインテッドパス(その父Kris)という血統。02年11月、京都でデビュー勝ち。続く中京2歳S(OP)3着の後、白梅賞(500万)から、きさらぎ賞(G3)、スプリングS(G2)、皐月賞日本ダービーまで5連勝で2冠を達成。続く宝塚記念で4着、休養明けの神戸新聞杯(G2)で3着、94年のナリタブライアン以来9年ぶりの3冠がかかった菊花賞(G1)は3着に終わっていた。ジャパンC(G1)4着後休養。今年初戦の大阪杯(G2)で久々の勝ち星を挙げていた。通算成績は13戦7勝(重賞5勝)。

 なお、昨年の菊花賞(G1)で、ネオユニヴァースの三冠制覇を阻み優勝したザッツザプレンティ(牡4、栗東橋口弘次郎厩舎)も今年の宝塚記念(5着)後に屈腱炎を発症、休養入りしている。

 残念。

ミスタートウジン産駒が初勝利

 17日、旭川競馬場で行われたJRA認定競走の6R・アタックチャレンジ2歳(ダート1000m、1着賞金110万円)は、亀井洋司騎手騎乗の6番人気(単勝2,090円)カタロニア(牡2、北海道・若松平厩舎)が、道中2番手追走から4角で先頭に並びかけると、直線では後続を引き離し快勝した。勝ちタイムは1分03秒1(稍重)。3馬身差の2着に5番人気トチノヒリュー、さらに3/4馬身差の3着に3番人気エリアルールが入った。1番人気ラドランベローチェが5着に、2番人気マキノサンディが4着に敗れたため、3連単は223,910円の高配当となった。

 勝ったカタロニアは、父ミスタートウジン、母シクレノンオリーブ(その父ノーザンテースト)という血統。同じ牝系からは、99年東海クイーンC(名古屋・ダート1600m)など地方重賞5勝のほか、同年ダービーGP(交流G1、盛岡・ダート2000m)3着などがあるトラベラー(牝8、父ダイナガリバー)が輩出されている。父のミスタートウジン(牡18、父ジュニアス)は、88年のデビュー2戦目となる3歳新馬で初勝利を挙げ、翌年の皐月賞(G1)にも出走(13着)。その後もダートを中心に走り続け、14歳となった00年銀嶺S(OP、14着)を最後に、通算99戦11勝(うち地方5戦0勝)の成績を残し引退、種牡馬入りした。昨年から産駒はデビューしているが、カタロニアがJRA・地方を通じて初勝利。同馬以外に、イベリア(牝2、北海道・若松平厩舎)、レアディスカバリー(牝2、北海道・鈴木英二厩舎)が現役登録されている。

 カタロニアは、今年4月21日のデビュー戦(札幌・ダート1000m)ではベストンブレーヴ(牡2、北海道・村上正和厩舎)から2.8秒差の5着。その後、2着2回、3着1回と好走はあったものの、通算10戦目での初勝利となった。

 がんばってほしいね。