確かにそうなんだけれども

F1=ルール変更も結局はM・シューマッハーの1年(ロイター)
 [ロンドン 25日 ロイター] 2004年シーズンの自動車レース、フォーミュラワン(F1)は、今季同様の展開になるとすれば、手に汗握る大激戦が演じられるに違いない。
 03年シーズンは予選方式やポイント配分などのレギュレーション変更で、歴代最年少優勝となったフェルナンド・アロンソ(スペイン、ルノー)ら初優勝者が8人も誕生。タイトル争いは近年まれにみる接戦となり、決着は最終戦までもつれこんだ。
 結果的にはミハエル・シューマッハー(ドイツ、フェラーリ)が4年連続、通算6回目の総合優勝を果たし、破られることはないといわれたファン・マニュエル・ファンジオ(アルゼンチン)の記録を更新。
 見慣れた光景がことしも繰り返されたが、ただ、M・シューマッハーにしても、快挙達成までの道のりは決して楽ではなかった。 
 開幕戦のオーストラリアGPはマシントラブルで4位に終わり、連続表彰台の記録は19戦でストップ。続くマレーシアGPは6位、ブラジルGPはリタイアと失意のうちに終わった。
 未勝利のまま迎えたサンマリノGPでは母親の死に直面。しかし、最期を看取った数時間後に臨んだ決勝レースでシーズン初勝利を収め、続く2戦も制して巻き返しに転じた。
 ジャック・ビルヌーブ(カナダ)が去った最終戦には、総合優勝を経験した唯一の現役F1ドライバーとなったM・シューマッハー
 6度目の王座獲得の喜びも、彼にとってはセブンス・ヘブン(最高の幸福)への単なる通過地点なのかもしれない。

 何度も日記に書いたとおり、今年の混戦を演出したのはポイントシステムの変更や予選方式の変更など、レギュレーションの改変によるものがほとんどだった。来年こそはフェラーリ以外のチーム力の向上によって、接戦となるようなシーズンとなることを願う。
 その上でフェラーリブリヂストンミハエル・シューマッハらの総合力がライバルを上回り優勝するのであればすごく嬉しい。