ジャパンカップ

 オッズは支持率40%以上でシンボリクリスエスが一番人気。スタート前の杉本清さんの推奨馬も同じ。杉本さんが「私のお薦めはシンボリクリスエス」と言った途端に後ろにいたお客さんから「ダメー」といわれ、思わず杉本さんが振り返って「ダメ?」と言い返していたのには笑った。司会の宮川一郎太も「杉本さんの推奨馬が気になっている人も多いと思いますが」といっていたが、この辺から不吉な予感はあったのかもしれない・・・
 解説者からも「馬場状態は関係ない」「日本馬のレベルは高い」といった声が聞かれ、シンボリクリスエスが圧勝する、といったムードが広がる。
 ゲート入りは最内枠のタップダンスシチーが最後にはいる。スタートがよかったのもそのタップダンスシチー。競りかける馬もなく向こう正面で10馬身以上のリード。ケヤキの気を越えても4コーナーを回っても相変わらず先頭はタップダンスシチー。直線でシンボリクリスエス、ネオユニバースといった有力馬が動くも延びず、道中ずっと2番手だったザッツザプレンティも交わせない。結局常にピッタリとラチ沿いを走ったタップダンスシチーが9馬身差の圧勝。タイムは2分28秒台、上がり3ハロンが37秒台と馬場状態は非常に悪かったようだ。
 鞍上の佐藤哲三騎手は'96マイネルマックスの朝日杯以来G〓2勝目。勝利騎手コメントもなんだかとまどっているような感じだった。「ドリーム競馬」放送終了までに入ってきたそれ以外の馬の関係者コメントはザッツザプレンティ安藤勝己騎手のみ。「馬場の内の状態が悪いだろうと思って真ん中を通ったけれども、どこも同じだった」というコメントに全てが集約されているように思った。なお、レース後のペリエデムーロ両騎手には笑顔がなかったらしい。
 前日のジャパンカップダートのレース模様も放送していた。田んぼのような馬場で、完全に2頭の一騎打ちといった感じ。勝利騎手インタビューは「楽しんで乗れた」という言葉が多かった。