お前が言うな>産経新聞

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/other/293914/

世界陸上くどいキャッチコピー連呼の是非

 ベルリンで行われた陸上の世界選手権が23日、閉幕した。今年で12回目の大会には201の国と地域から1984選手が参加。熱戦の模様は連日、TBS系列で放送されたのだが、今年はどうも様子が違った。これまで、くどい程に連呼されていた選手のキャッチコピーが、日本陸連からの要請を受けて“自粛”されたのだ。

 キャッチコピーは世界陸上の名物ともいえる存在だったが、確かに、やりすぎな感は否めなかった。「世界の鉄人」室伏広治ぐらいならまだわかるのだが、「スプリント夫婦道」小島茂之、「追い込み白虎隊」佐藤光浩、「居酒屋ハードラー」八幡賢司、「歩く飛脚」谷井孝行、「IQウォーカー」明石顕、「最後に笑うイケメン」諏訪利成とかになってくると無理やり感が漂う。

 外国人選手も同様で「ムッシュ独占禁止」マルク・ラキル、「ハードルなぎ倒し男」アレン・ジョンソン、「弾丸ママはパリジェンヌ」クリスティーン・アーロン、「嵐を呼ぶドラゴンガール」ムナ・リー、「モザンビークの筋肉聖母」マリア・ムトラ、「エチオピアのゴッド姉ちゃん」エジャガエフ・ディババと、もうムチャクチャ。陸連が「もう勘弁してくれ」と言いたくなるのも無理はない。

 TBSに限らず、マスコミはキャッチコピーが好きだ。古くは「フジヤマのトビウオ」や「東洋の魔女」。サッカーファンにはおなじみの「ドーハの悲劇」も、夕刊フジが名付け親だ。また、プロレス風の実況をF1に持ち込んだ古舘伊知郎氏は次々とユニークなキャッチコピーを生み出した。「音速の貴公子」アイルトン・セナ、「妖怪通せんぼじじぃ」ルネ・アルヌーあたりは“名作”と言ってもいい。F1の最高速は時速350キロほど。音速が時速1225キロだから、ちょっとオーバーではあるのだが、ファンにもすんなりと受け入れられた。

 短い言葉でその人物を端的に表現できるキャッチコピーは便利なものだが、センスがないと途端に陳腐なものになってしまう。やはり、キャッチコピーにふさわしい実力を持った選手であること、そして、万人に受け入れられるフレーズであることが、定着するかどうかのカギだ。安易なキャッチコピーの連発は、スポーツ本来が持つ魅力を台無しにしてしまう危険性も併せ持っている。(本間普喜)

 ライバル社をこき下ろし自社(系列テレビ局)を持ち上げる。夕刊紙ならごく当たり前の手法ではあるが、産経新聞で、しかもF1を引き合いに出したのは失敗だったね。
 最近のF1キャッチコピーの惨状を知らず*1に、古館実況を引き合いに出してF1を褒め称えて恥を晒した本間普喜という記者。検索してみると、2007年にクレメンスからサインをもらって全米野球記者協会から会員資格を剥奪された経歴を持つらしい。野球絡みだとこんな記事*2も書いていたりする。
 この人の書く記事にはまず「明確な目的」*3があり、結論を導き出すために都合のいい事象を例に上げる。矛盾していたり論理が破綻していることなどお構いなし。その結果、珍妙な記事ができあがる。そして夕刊フジに載るのならまだしも産経新聞のサイトで取り上げられてしまった。本間記者だけでなく産経新聞まで恥を晒す羽目に。
 もし今のF1を観た上で、「宿命のサムライ」「大英帝国のスピードスター」「東欧の異端児」「奇蹟のワンダーボーイ」「若きレジェンド」「音速ディカプリオ」「アラフォーの再挑戦」「アルプスの若大将」「オーロラエキスプレス」「不屈のゲルマン魂」といったキャッチコピーは無理やり感がなく、ムチャクチャではない、むしろセンスを感じている、というのであれば記事を書くのはやめた方がいいね>本間記者

*1:テロップだけで連呼していないなら問題なし、とでも言いたいのかな?

*2:http://fine-emotion0613.at.webry.info/200907/article_20.html

*3:今回は「世界陸上をこき下ろしてフジテレビに媚を売る」こと