読み返してみると

 びっくりしてはいるけど全く残念がってないなあ(苦笑)
 9年前、偉大だった祖父、父の家業を継ごうと決意した矢先に、(推進役の死という不幸があったとはいえ)米子会社の反対に押し切られて不義理をし、同じく不義理をした煙草会社と組んでなし崩し的に参入といった経緯がそもそも気に喰わなかった。その後調子良くなってきたし煙草会社が消えたので単独で、という行動も一貫性がない。そして鳴かず飛ばずのところに降ってわいた2年前のヒット(世間一般の評価はスマッシュヒット程度)を一生食べていけるほどの大ヒットと勘違いし、低迷の責任を追及せずに放置したら、気づいたときには子分によって地位を脅かされていた。目ざわりだった子分を切り捨てて立て直しを図ったものの、米子会社の不祥事によって終焉を迎えた。そんな三代目。
 転機毎に米国と煙草に振り回されたという点は同情に値するが、親の名声と遺産だけで渡れるほど世の中は甘くなかったね。