- 作者: 宮下英樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/11/06
- メディア: コミック
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
- 激動の4ヶ月。特に
- 武田家の馬場美濃が700の兵で織田軍1万を追い詰める→信長が岐阜を捨てる→織田軍による上京焼き討ち→岐阜に帰還→武田軍が甲府に撤退→手を尽くして情報を集め信玄の死を知る、という3月から4月にかけて密度の濃い1ヶ月。
- 1巻から登場してようやく表紙になれた斎藤龍興。色々画策して今迄で一番活躍していたものの、おいしいところは鳥居兵庫に奪われた感じ。鳥居は実在の人物らしいが、11巻末で筆頭家老に任ぜられるほど重用されていたかは疑問。まあそのあたりは姉川の戦いにおける山崎新平と同様か。
- いわゆる光栄のゲームなどでは大した能力ではない阿閉貞征が、竹中半兵衛にも匹敵する知略を持つとやたら持ち上げられている。要衝を任されていたので武将としての力量はかなりのものだったのだろうが、半兵衛の手玉に取られてあっさり調略にかかるあたり知略については褒め過ぎか。
- その阿閉貞征の配下として藤堂高虎が登場。戦上手で築城の名人そして天才的なまでの処世術を備えた稀代の武将としての片鱗はまだなく、腕っ節だけが自慢の木偶の坊として。ただ史実ではこの時点で阿閉貞征の元を離れ磯野員昌の配下となっていたようだ。個人的には、信玄死去と高虎登場がこの巻で最もインパクトがあった。