ハットトリックが香港マイル制覇

 11日、香・シャティン競馬場で行われた香港マイル(香GI・芝1600m)は、O.ペリエ騎手騎乗の3番人気ハットトリック(牡4、栗東角居勝彦厩舎)が、後方追走から直線で大外へ持ち出し脚を伸ばすと、先に抜け出した11番人気ザデューク The Dukeを1.1/4馬身差し切って優勝した。勝ちタイムは1分34秒8(良)。さらに1/2馬身差の3着には5番人気デイヴズベスト Dave's Bestが入った。4番人気アサクサデンエン(牡6、美浦河野通文厩舎)は、中団から脚を伸ばすも6着に終わった。

 勝ったハットトリックは、父サンデーサイレンス、母はサンタイネスS(米G2)勝ち馬トリッキーコード(その父Lost Code)という血統。全姉にJRA・3勝を挙げたコードネームがいる。01年セレクトセールにおいて6,800万円で取引され、04年5月に美浦清水美波厩舎からデビューし、3戦2勝という成績を残して04年秋に栗東角居勝彦厩舎に移籍。移籍後は、ナリタブライアンM(1000万)、清水S(1600万)を連勝。今年に入ってからも京都金杯東京新聞杯(共にGIII)を制して重賞2連勝を含む4連勝を飾っていた。その後は精彩を欠くも、徐々に良化を辿り、天皇賞・秋(GI)7着から臨んだ前走・マイルCS(GI)を制してGI初制覇を飾っていた。通算成績13戦8勝。

 鞍上のO.ペリエ騎手は、ドックサイダー Docksiderで制した99年以来、同レース2勝目。管理する角居勝彦調教師は、7月にシーザリオで制したアメリカンオークス(米G1)に続く今年2度目の海外G1制覇となった。

 日本馬による香港国際競走制覇は、ステイゴールドアグネスデジタルエイシンプレストンらが勝利した01年以来のこととなる。

 角居厩舎の勢いは止まらないね。