アグネスフローラ死亡

 9日、90年桜花賞(GI)勝ち馬で、母としても2頭のクラシックホースを輩出したアグネスフローラ(牝18)が、8日午後4時ごろ、繋養先の千歳・社台ファームで両前脚の蹄葉炎のために死亡していたことが分かった。

 アグネスフローラは、父ロイヤルスキー、母は79年オークス勝ち馬のアグネスレディー(その父リマンド)という血統。89年12月のデビュー戦を勝利で飾ると、無傷の5連勝で90年桜花賞(GI)を制覇。続くオークス(GI)をエイシンサニーの2着に敗れ、6戦5勝の成績で引退。その年の最優秀4歳(現3歳)牝馬に選ばれている。

 繁殖入り当初は、なかなか活躍馬を送り出せなかったが、4番仔アグネスフライト(父サンデーサイレンス)が00年日本ダービー(GI)を制覇。1歳下の全弟アグネスタキオンも無敗で01年皐月賞(GI)を制すなど、2年連続クラシックホースを輩出する快挙を達成した。2頭ともに種牡馬入りし、アグネスタキオンは今年産駒がデビュー。既にJRAで産駒5頭が勝ち上がり、種牡馬としての資質の高さを見せている。現2歳はフライト、タキオンの全弟となるアグネスサージャン(牡、栗東藤岡健一厩舎)。最後の産駒は今年6月7日に産まれたダンスインザダークの牡駒になる。後継牝馬は96年に産まれたアグネスセレーネー(父トニービン)のみだが、同馬からは牝馬が産まれており、牝系も継続していきそうだ