ボウリング・フォー・コロンバイン

 CATVの「ムービープラス」でやっていたのを観る。色々なところで「華氏911」に通じるものがあった。故郷フリントへの愛着、政府や企業への怒り、マスコミ報道への不信といったものがマイケル・ムーアの根底にあるのだろう。
 クライマックスは

  1. コロンバイン事件の被害者たちとKマート本社に行き弾薬販売の禁止を決定させた
  2. 全米銃協会会長チャールトン・ヘストンに会い疑念をぶつける

の二つ。
 1はムーア本人が映画の中で語っているように予想外の成果。日本の企業ではまずありえないことだ(弾薬のようなものを販売していない日本の企業と比較しても意味がないかもしれないが)
 2については、銃協会についてのインタビューを取りに来た映画監督に痛烈な批判を浴び、ヘストンもさぞかし面食らったことだろう。ヘストンは予想通りの回答と反応を見せ、旗色が悪くなってきたらインタビュー中に席を立って姿を消した…
 大槻ケンヂのエッセイ?だったかで、「アメリカの石原慎太郎みたいな人だよ」というデーブ・スペクターのチャールトン・ヘストン評を見たことがある。(両者の主義主張が同じという意味ではないが)確かにそんな感じだった。