わずか1ヶ月あまりで方針転換

 まるでその気はなかった。OBオールスターゲームを終え、車に乗り込んだ堀内監督は、報道陣の「清原と話し合うのか?」という問いかけに、やや顔をしかめながら答えた。

 「予定があって、暇がない。そんな暇はねえんだよ」

 ほんの1ヶ月前には

 「秋季キャンプで夜間練習はやらない。その分コミュニケーションをとりたい。監督とコーチ、監督と選手で、意志の受け渡しができればね」
 まさに180度の方針転換だった。就任1年目の今季は各コーチの担当の専門性を尊重し、選手との対話もコーチに一任し、選手の状態もコーチを通じて聞いていた。
 しかし、そんな選手との意思疎通の少なさがV逸の遠因となったのも事実。作戦面での微妙な意志の食い違い、また起用法をめぐる首脳陣と選手の温度差…。今キャンプでは若い阿波野、香田両投手コーチが現場指導にあたる方針だが、さらにレベルアップが期待される木佐貫、林に対しては堀内監督自ら、直接指導で徹底的にしごく覚悟を決めている。

 こんなこといってたはずなのに、清原一人と話す時間がないとはよほどご多忙なようで。さすが巨人の監督様(笑)
 まあ対話重視の方針を打ち出したのは秋季キャンプ限定だったのかもしれないけど。