やられたかな?

http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20040910&a=20040910-00000011-yom-spo

プロ野球、11・12日のストは回避
 オリックス近鉄の球団統合の1年間凍結を求めてストライキ実施を通告していた労組・プロ野球選手会古田敦也会長=ヤクルト)と日本プロフェッショナル野球組織(NPB)による協議・交渉委員会が10日、大阪市内で開かれ、とりあえず11、12日のストライキは延期し、両日の試合は行われることが決まった。

 今後設定されている、各週末の18、19、25、26日のスト予定日に関しては、今後の協議・交渉委員会での話し合いで回避か決行が決まる。

 選手会側は、焦点となっていた新規参入の障壁撤廃のほか、新人ドラフトにおける完全ウエーバー制の実施、各球団の収益不均衡を是正するための収益分配(たとえば放映権収入の全部または一部の集中管理など)などを求めていた。

 野球組織側は、すぐには応じきれない条件が多いことから、次回のスト設定日である18日の前日までに回答を行うことで、選手会側の理解を求めた。

 前日9日に行われた交渉では、NPB側は新規参入の障壁となっている加盟料60億円、参加料30億円を撤廃、新たに保証金的な制度を設けることなどを提案。選手会からもいくつかの要望があったが、進展がなかったことから、10日も引き続き話し合いが行われた。

 オリックス近鉄の統合は8日の臨時オーナー会議で承認されていた。選手会はそれに先立ち6日、「統合の1年間凍結」などが認められない場合には、11日以降の今月の毎週土、日曜日の公式戦(二軍戦を含む。一軍だけで30試合)で、ストを実施すると決定していた。

 11、12日の試合は行われるが、18、19日のヤクルト―阪神(神宮)、横浜―広島(横浜)、中日―巨人(ナゴヤドーム)、日本ハム近鉄(札幌ドーム)、オリックス―ロッテ(ヤフーBB)、ダイエー―西武(福岡ドーム)、25、26日の巨人―阪神(東京ドーム)、横浜―中日(横浜)、広島―ヤクルト(広島)は、ストが決行されるか回避されるか未定だ。 [ 9月10日 17時13分 更新 ]

 とりあえず明日、明後日のストは回避された模様。
 着目すべきは「野球組織側は、すぐには応じきれない条件が多いことから、次回のスト設定日である18日の前日までに回答を行うことで、選手会側の理解を求めた。」という点。
 選手会側がかなり前から色々と要望していたにも拘らず、この時期にきてこんなことを言いだす経営者側。結局球団合併、1リーグ制についてしか考えておらず、はなっから選手会を相手にしていなかったということだ。
 そしてこれは、時間稼ぎのためなら何度でも使える。経営者側としては時間切れを待てば少なくとも損失は避けられるわけだから。次回もほんのわずかな譲歩案を提示し、「すぐには応じられないのでまた来週・・・」なんてことを言い出しそうだ。