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岩隈、谷、ノリ、村松、全部獲る オ・近「ええとこ独占を」
野球協約 新チーム選手一時預かりに
パ・リーグ緊急理事会で合併合意を了承
パ・リーグは17日、東京・銀座の連盟事務所で緊急理事会を開き、近鉄とオリックスが合併で合意したことを了承した。21日の実行委員会を経て、7月7日に開かれるオーナー会議で4分の3以上の同意が得られれば正式に決まる。注目される選手の配分については、現保有選手を選抜し、チームを編成したい考えであることも明らかになった。実行委、オーナー会議に求めていくことになるが、他球団からは反発の声も上がっている。合併交渉を進めていくことで合意しているオリックスと近鉄が17日、東京都内で開かれた緊急理事会で“選抜チーム”の編成を要望したことが明らかになった。
緊急理事会を終えた小池パ・リーグ会長が「両球団は合併により強いチームにしたいという大きな狙いがある。そういう意味で選手配分は特別の配慮をいただきたい、ということでした」と説明した。
野球協約によると、吸収合併されるチームの選手はパ連盟に“一時預かり”となる。新チームに加わるとは明記されていない。そうなると主導権を握るとみられているオリックスには、合併のメリットが薄れる。
今回、近鉄の小林哲也球団社長(60)は吸収合併を否定する。「出資0%ということはない。合併の方式はまだ決まっていない。譲渡とか言われるから、統合と言った。統合が一番、色がつかない」と話し、あくまでも両球団から選手を選抜して強化を図る考えなのだ。
2年連続最下位のオリックスは“打高投低”が続いている。昨年は打率リーグ2位、防御率は同6位。927失点、819自責点はプロ野球ワースト記録。今季も防御率は12球団で唯一6点台を超えている。
一方、今季のチーム打率(2割9分4厘)は12球団トップ。投手陣整備が最大の課題とあって、近鉄の岩隈は欠かせない存在だ。
開幕から10連勝中で、勝率、防御率、奪三振も合わせて“4冠”の岩隈ばかりでなく、近鉄からは川尻、バーンと防御率トップ5に3投手が入っている。一方、オリックスでは13位の本柳が最高という、ていたらく。投手強化はリーグトップの防御率(4・18)を誇る近鉄頼みなのだ。
近鉄はローズが抜けて攻撃力ダウン。ダイエーと西武に渡り合うためにも“混成”は譲れないのだろう。 (吉川学)
注目はノリの去就 成績低迷で…
合併によって、近鉄・中村紀洋内野手(30)の去就が注目されることになる。FA残留した際に4年20億円の長期契約を結んでおり、今季は2年目。契約は2006年まで残っているが、メジャー挑戦も取りざたされているからだ。今春、ドジャースのキャンプにリハビリ参加。経営難の近鉄が、残り2年10億円を払うのが困難なことからポスティングシステム(入札制度)によるメジャー移籍の布石を打ったとみられていた。
ただ、右ひざを手術した中村は打率低調。メジャーが興味を示すほどの成績ではない。新チームか移籍か、それともメジャーか…。今オフ再び動向に注目が集まる。
どんな球団でも合併するとかなり強くなるよな。
片山まさゆきが何かのマンガのあとがき(「ルーズドッグス」だったような気がする。多分2000年か2001年頃)で、自身がファンである広島とロッテの合併案を語っていたことがある。投手陣は黒田、黒木のツインブラック、抑えに小林幹、小林雅のツインリトル、打線も強力なものが組めるというような内容。
朝聴いていたラジオでは、1球団減るのなら巨人が1球団増やせばいい、というようなことを語っていたパーソナリティがいた。東京ジャイアンツと大阪ジャイアンツという風に。巨人の有り余る戦力であれば(少なくとも打線のみは)理論的には可能。だが、野球協約などの関係から難しいだろう(昨年ニッポン放送が横浜の株を取得できなかったのは、傘下のフジテレビがヤクルトの株を保有していると発覚したため)