鮮烈なデビュー戦

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2004年4月7日(水) 11時57分
MLB松井稼、衝撃デビュー! 本塁打&2二塁打でメッツを勝利に導く(ISM)
ジョージア州アトランタ、6日】ターナー・フィールドで行われたアトランタ・ブレーブスとの開幕戦に1番ショートで先発出場したニューヨーク・メッツ松井稼頭央遊撃手は、初回にいきなり先制弾を放つと、その後の打席でも二塁打2本と大活躍。鮮烈なメジャーデビューを飾り、チームを7対2の勝利に導いた。

 プレーボール直後の初球、「ストライクがきたら思い切り行こうと思った」と言う松井は、ブレーブス先発のラス・オティース投手が投じた真ん中やや高めの甘い球を見逃さずにバックスクリーンへ叩き込んだ。この結果には本人もさすがに驚いたようで、試合後「まさかホームランになるとは」と苦笑いしていたが、この日の松井は絶好調。2回2死二塁の打席でも、ライト線へのタイムリ二塁打を放ち、さらに3回2死満塁の場面では、ブレーブス2番手ホアン・クルーズ投手に対してフルカウントまで粘ったあと、7球目のボール球を見極めて押し出しの四球を選んだ。

 最初の3打席で3打点を稼いだ松井の勢いはその後も止まらず、5回2死走者なしの場面では2ナッシングと追い込まれたあとの3球目を右中間に弾き返して、この試合2本目の二塁打を記録。そして7回2死二、三塁のチャンスで迎えた5打席目は、なんとブレーブスベンチがバッテリーに敬遠を指示して5度目の出塁を果たした。3打数3安打、3打点、2四球と、切り込み隊長としての役割を完璧に果たした松井は、守備でも無難なプレーを披露。ゴロが来ることはなかったが、フライやライナーをさばいたほか、ダブルプレーを2度成立させている。

 試合は、松井に引っ張られたメッツ打線がオティースらブレーブス投手陣を攻め立て、4回までに7得点。主砲マイク・ピアッツァ捕手も今季第1号を放ち、メッツがストでシーズンが打ち切りとなった1994年を除き12年連続で地区優勝しているブレーブスを撃破した。メジャーデビュー戦で最高のパフォーマンスを見せた松井は、「チームが勝ったなかで、勝利に貢献できてうれしい」と素直に喜びを表した。 [ 4月7日 11時57分 更新 ]