金の成る木(予定)

「オレ流」商標登録
球団が申請
◆「阪神優勝」の二の舞いはゴメン

 中日が落合博満監督(50)の代名詞ともいえる「オレ流」を商標登録として申請したことが11日、明らかになった。プロ野球関係の商標登録では「阪神優勝」をめぐって大もめになったことがある。トラブルを未然に防ぎ、さらに球団として「オレ流」グッズを大々的に売り出すという2つの狙い。成否は落合監督の手腕にかかっている。
◆グッズ大々的に売り出し

 「オレ流」がついに登録商標になる。すでに本紙をはじめ新聞各紙で、語録や見だしなどで取り上げられ、フジテレビ(東海テレビ系)のスポーツ番組「すぽると」でも「落合博満のオレ流キャンプ」コーナーで監督の語録が毎日、取り上げられている。
 10人ブルペン、トスによるティー打撃の廃止、1、2軍合同キャンプ、キャンプ初日の紅白戦実施など、落合監督がやろうとしていることには、それほどオリジナリティーがあり、やることなすこと、人目を引きつけている。
 昨年阪神星野仙一監督(現オーナー付シニアディレクター)が叫んだ「勝ちたいんやー」が大流行したように、中日の成績次第で「オレ流」が流行語になる可能性は十分にある。
 そこで球団が先手を打った。今月初め、「オレ流」を商標として特許庁に申請したのだ。
 「オレ流という言葉が商標として登録されておらず、また申請中でもないことを確認しました。間もなく受理される見通しです」と、球団の近藤康之営業部長。
 商標問題では、千葉に住む自営業の男性が「阪神優勝」を登録して、昨年、阪神球団ともめたばかり。
 だが、商標として登録さえすれば、トラブルも未然に防げる。さらに球団公認のグッズとして大々的に販売もできるのだ。
 「オレ流」の商標対象となるカテゴリーは、衣類、食器のほかにビールや焼酎などの飲み物、食品など6〜7種類。球団ではさっそくTシャツなどでオレ流グッズ製作を企画している。
 「球団としては落合監督とオレ流という言葉を大いにアピールしていきたい。すべては中日の成績次第だ」と伊藤一正球団代表は意気込む。
 目標通り、50年ぶりの日本一奪回に成功したあかつきには、ぜひ「オレ流ビール」でビールかけといきたいものです。 (青山卓司)

 中日の成績がイマイチだったり落合監督の在任期間が短くなったりしたら抹消される出来事・・・