悪意のある記事

2004年1月22日(木) 13時6分
戦々恐巨〜…清原二軍“英断”に広がる波紋(夕刊フジ
 果たして、清原一派の一掃は、吉と出るのか、それとも…。「満足に走れないやつはいらない」とばかりに清原に二軍行きを命じた巨人・堀内監督不良債権化しつつあった清原だけに、巨人OBからは「よくやった」と英断をたたえる声も聞かれる。だが、その一方で、"清原放逐"の波紋を懸念する声も広がり始めた。

 最も心配されるのは、ファンの反応だろう。ご存じのように、清原には"信者"とも言うべき熱狂的なファンが多い。背番号「5」のハッピをまとい、髪形から服装まで清原をそっくりまねて、外野スタンドで清原のテーマソングである『とんぼ』を熱唱する-。清原の男気に心酔している"清原アーミー"とも言うべき一団だ。

 彼らにしてみれば、今回、堀内・巨人がとった"清原色"一掃の措置は、とても容認できる話ではない。このまま清原が冷遇され、飼い殺しの状態が続くようであれば、いくら紳士的なファンでも黙ってはいないだろう。しかも、"清原アーミー"の中には、過激なグループも存在するといわれる。「ちょっとしたきっかけがあれば、彼らが一気にフーリガン化する恐れがある」(巨人ファン)と言うのだ。"信者"が暴徒化すれば、もはや手はつけられない。球団は今季、悪質なファンの排除を徹底させ、警備も一層強化する方針を打ち出しているが、大暴動に発展すれば、とても太刀打ちはできない。楽しいはずのスタジアムが、一転して"修羅場"と化す恐れがあるわけだ。

 また、巨人一の人気を誇る清原だけに、視聴率の大幅な低下も懸念されている。昨シーズンは、全局平均で、14.3%という史上最低の視聴率を記録した巨人。目玉である清原が試合に出ないとなれば、ファンが一層、テレビから遠のくことも考えられるのだ。

 「どんなに不振でも、やはり清原人気はすごい。二岡や高橋由が女性に人気があるといっても、やはり、野球中継の視聴者の中心は男性層。巨人選手の中でも、男性から1番支持を受けているのが清原なんです。それが試合に出ないとなると視聴率への影響は避けられないでしょう」と民放関係者は話す。

 小久保やローズといった新戦力が加わったとはいえ、人気面ではとても清原にはかなわない。チームが好調であれば、まだ救いはあるが、いったん、負けが込むようだと、雪崩を打ったようにファン離れが加速することにもなりかねない。

 もちろん、現段階では、一軍キャンプに参加しないというだけで、試合に出ないと決まったわけではない。しかし、たとえ清原の言う通り、「開幕までに100%の状態」に持っていけたとしても、その先には、ペタジーニとのポジション争いが待ち受けている。ここで負けるようなら清原の不良債権化は一気に加速。あとは、「リストラ」→「引退」というコースをたどることになる。

 果たして、その時にファンや視聴者がどういう反応を見せるのか…。いずれにせよ、巨人がひとつの大きな節目を迎えていることは間違いない。

 こうなってしまうのでは?という「予想」ではなく
 こうなればいいのに、という「煽り」記事