守護神ギャラード崩れた 竜、今季初サヨナラ負け
抑え再編の可能性も
山田監督「これだけ続くと・・・」
ヒーローインタビュウ−を受ける緒方を背に、球場を後にする中日・ギャラード=広島市民球場で(星野大輔撮影)
まさか、まさかのサヨナラ負け。29日の広島戦(広島市民球場)。中日は守護神のエディ・ギャラード投手(32)が9回、2点のリードを守れず、今季初の3連敗を喫した。先発が好投したと思ったら今度は…。さあ山田久志監督(54)、どんな手を打つ−。先発好投フイに
ボタンがベンチの中で続けざまに吹っ飛んだ。降板を告げられたエディ・ギャラードが、引きちぎるようにユニホームを脱ぐ。感情は抑え切れない。そして、見たものは同点の場面を託した大塚が緒方にサヨナラ安打を打たれるシーン。守護神は、しばらく座り込んだまま動けなかった。「エディは抑える自信がなくなっているな。打者に狙い打ちされている。ひどいわ」
そう言う山田監督も腰を上げられない。
ショックだ。先発が頑張れば勝てるはずだった。だが、山本昌が流れを断ち切ってくれたのに抑えがまるで機能しない。今季初の3連敗、そして、初の1点差負け。チームのバランスが大きく崩れている。
それにしてもひどかった。ギャラードの球が走らないのだ。球速は142キロどまり。先頭の前田には中前、シーツには左前に運ばれる。バックも足を引っ張る。野村の二塁ゴロは併殺コースに飛んだが、荒木が素早く二塁に送球できず、1死がやっと。クイック投球ができないギャラードは代走・福地に二盗を許し、代打・浅井に右越えの二塁打を打たれて2点のリードは消えた。
無言を貫くギャラード。9回だけマスクをかぶった谷繁は「今年のギャラードは、良かったり悪かったりで主体にできる球がないんです。きょうは走っていなかった」と苦悩を話した。
交代を命じた山田監督は「ダブルプレー? それよりも先頭打者を簡単に出しているだろう」と不快感をあらわにした。またストッパーの見直しを問われると「これがうちの形だから崩したくはないけれど」と前置きしながらも「これだけ続くとなあ」と考え込んでしまった。
中日は先発だけでなく投手陣全体の再編をも迫られる事態を迎えた。(増田護)
<中日スポーツより>
まあ今期は最初からあやしかったけどね・・・負けこそついてなかったが、ついてはならないはずの「勝ち」が二つもついていたし。
中継ぎは安定しているだけに、しばらくギャラードと大塚を入れ替えるのもいいかもしれない。