早くもクビに

プロ野球オリックスが石毛監督解任−後任にレオン・リー
 プロ野球オリックスは23日、西武6回戦が行われた札幌ドームでの試合終了後、石毛宏典監督(46)の解任を発表した。後任監督には打撃コーチのレオン・リー氏(50)が就任する。
 石毛監督は昨季、3年契約で監督に就任。1年目は序盤から低迷し、50勝87敗3分けでオリックス初の最下位に終わった。今年は前大リーガーの吉井理人マック鈴木両投手らと契約するなど積極的な補強をし、戦力アップを図った。しかし、今季も開幕4連敗を喫するなど不振が続き、23日現在で7勝12敗1分けの最下位だった。[4月23日22時13分更新]

 解任すると来期の年俸は払わなきゃいけないんで石毛監督の「自発的な辞任」を促すよう圧力をかけている、という○刊○ジのトピックスをみたばっかりだったが・・・さすがは夕○フ○、といったところか
でも夕刊紙も大変だねえ。それが出回ったころには全く逆の展開になってたりして・・・

オリックス、石毛監督に“休養”勧告?

 オリックス石毛宏典監督(46)が微妙な立場に追い込まれている。このまま最下位での低迷が続けば、5月中にも詰め腹を切らされる形で「休養」、中尾孝義ヘッドコーチ(47)が代理監督として采配(さいはい)を執る路線がすでに敷かれているというのだ。

 昨年、チームとして39年ぶりの最下位という屈辱を味わった宮内義彦オーナーは、球団幹部はむろん石毛監督にも巻き返しを厳命。その際、今季も結果を出さなければ責任の辞任もやむなし−と示唆した。

 このオーナーの強硬路線に恐れをなしたフロントは、マック鈴木、吉井のメジャー投手を逆輸入し、野手もブラウン、オーティズ、さらに中日からかつての本塁打王・山崎を補強し「今年は優勝争いできるメンバーをそろえました」とオーナーに報告した。

 ところが、フタを開ければ、マックは二軍暮らしで、新外国人選手はさほど戦力にならないなど誤算ばかり。おまけにチームは併殺打、エラーを連発する草野球なみの醜態をさらしている。当然、現場への風当たりは強く、『石毛休養説』がチーム内外から漏れ始めてきた。

 ある球団OBが、こんなシナリオを明かす。

 「本社筋から球団幹部へ“石毛監督が自ら休養を申し出るようにプレッシャーをかけるべき”と指令が出ているようだ。解任ではカドがたつし、3年契約の残り1年の年俸を支払わなければならないので、あくまで石毛監督が自発的に休養を申し入れる格好にしたいよう。もはや、監督は見限られているようで、その際の代理監督は中尾さんでしょう」

 あとは、石毛監督の首に誰が鈴を付けるかというところまで、事態は逼迫(ひっぱく)しているんだという。

 しかし、石毛監督にも意地はあり、黙って引き下がるつもりはない。最近、チームを何とかひとつにまとめようと選手批判も封印。ミスを犯した選手に対しても「こちらが信頼してゲームに使った選手だから…」と怒りを抑えこむことが多い。まず、ナインの心を監督に傾けることに腐心している。

 ただ、その程度で現況の不振を打破するのは容易ではない。とくに、現在の西武3連戦から、ダイエー近鉄→西武→ダイエー近鉄→西武と上位陣との戦いが5月中旬まで続く、厳しいスケジュールが控える。

 ここが、石毛監督の最後(?)の正念場となりそうで、チームの浮上に失敗すれば、休養勧告の使者が現れそうだ。

夕刊フジ編集委員・高塚広司)(夕刊フジ)[4月23日13時10分更新]