F1 スペインGP

 ミナルディが決勝出場を辞退したためスターティンググリッドについたのは20台。しかしバリチェロがスタートできずそのままリタイア。デ・ラ・ロサもいつの間にか消える。テレビでは全く触れられていなかった。
 序盤でライコネンフィジケラが相次いでピットに戻りリタイア。ライコネンはリアウイングが走行中に吹き飛ぶという信じられないアクシデントが発生。佐藤琢磨もミスをしてコース外に。ジョーダンは最近、正確には昨シーズン終盤からバタバタしていて、チーム力も下降気味。来年はホンダがジョーダンから撤退するのではないかという噂もあり、佐藤の将来も気になるところ。
 ピットではウイリアムズに波乱があった。ラルフは時間がかかってしまい、バリチェロなき後2位走行中だったのが最後方にまで落ちてしまった。モントーヤはクルーをはねてしまう。
 終盤にさしかかろうというところでベルノルディ、アーバインが、更に今日ポイント圏内近くを走行していたパニスまでもがリタイア。
 残り数周で好調だったルノーに異変。残り5週でバトン、その後4位走行中のトゥルーリがリタイアする。
 シューマッハは完璧な勝利。ノートラブルでバトルというバトルもせずにある意味味気ない勝ち方だったかもしれない。2位モントーヤ、3位クルザードも完敗宣言とも取れるコメントをしている。ハイドフェルド、マッサ、フレンツェンまでが入賞。
 ある意味今年のレース展開を象徴するかのようなレースだった。
 フェラーリ、ウイリアムズの2強、やや離れてマクラーレン、そしてルノーザウバー。この5チーム10台に何らかのトラブルが発生しない限り、中堅以下のチームはポイント獲得のチャンスすら用意に巡ってこないことがはっきりした。
 フレンツェンの6位入賞は中堅以下のチームで最も好調を維持できた成果の現れか。ヴィルヌーヴは7位。今回BARもまずまず好調だったといえる。重症なのはやはりジョーダンか。トヨタもいいところがなかったが、信頼性の高さはさすが。
 現在ホンダがエンジンを供給している2チームだけがそろってノーポイント。来年に向けてホンダも決断を迫られる。ジャガーも相当厳しそうだが、開幕戦の3ポイントが効いている。
 ここまでのドライバーズタイトル争いでは、シューマッハ一人でウイリアムズの2人の合計ポイントを上回っている。結局シーズンオフの下馬評通りの展開。今年シューマッハ以外の人がチャンピオンになると予想するのはよほど勇気のある人だろう。

 「魂のラジオ」今まで電話で出演した人たちのその後。遠距離で別れたり、地元に戻ったりと様々。