F1カナダGP

PPスタートのベッテルがポールトゥフィニッシュ。ただ途中でミスしてコースオフし、戻った際に後続のハミルトンをウォールに押し付ける格好に。ハミルトンが引いたので接触は免れたが審議対象となり、ベッテルに5秒加算ペナルティが課される。結果ハミルトン優勝、ベッテル2位。

ベッテルはレース後に規定の位置にマシンを停めない、インタビューを受けずそのままスチュワードに抗議に行く、表彰式に出るため戻ってきた際に自分のマシンを停める予定だった場所に置いてあった「2」の看板と、ハミルトンのマシンの前に置かれていた「1」の看板を入れ替える、等々、怒りが収まらない模様。

表彰台ではハミルトンがベッテルの心情を思いやったのか、はたまた観客席の異様な雰囲気を察したのか、ベッテルを1位の位置に招き入れた。トロフィー贈呈の場面ではハミルトンよりもベッテルへの声援のほうが大きかった。国歌が流れている間に3位のルクレールベッテルとハミルトンの様子を気にしていた。

ベッテルシャンパンファイトに参加せず。ルクレールも巻き込まれてベッテルと話し込む羽目に。そこへハミルトンと一緒に表彰式に参加していたメルセデスの女性スタッフが空気を読まずにベッテルシャンパンを浴びせる。敢えて空気が読めてないフリをしたのかもしれない。それによりルクレールシャンパンファイトできたし。

パルクフェルメでベッテルにインタビューできなかったので表彰台で行うことに。ベッテルはハミルトンへのブーイングをやめて欲しいと観客にお願いしてた。あくまでスチュワードへ怒っているということらしい。

今回の5秒ペナルティについては、ベッテルがコースに戻る際にハミルトンをウォールに追いやり、ハミルトンがブレーキをかけなければ接触していたのは間違いない。ただフジテレビF1中継の解説者である今宮純川井一仁の2人はレーシングインシデントだとコメント。他にも

バトン「偉大なチャンピオン同士のバトルをスチュワードが視聴者から奪うなんて残念」

マンセル「馬鹿げた5秒ペナルティ」

ウェバー「F1のトップでレースをしたことがあるスチュワードがいないのでは?」

という元ドライバーのコメント見かけた。特にウェバーの意見は辛辣。

ちなみにカナダGPのレーススチュワードはエマニュエル・ピロ。F1では2年余りのキャリアで名前だけは記憶にあったが、ベネトンでナニーニのチームメイトだったらしい。ル・マンて5回優勝を経験してるからドライバーとしての実績は充分だが、正直なところF1ドライバーとしては微妙。